これは理想的なホームPC! GPD WIN MAX 2(Ryzen6800u+LTE)開封レビュー

コンパクトなサイズとフルサイズのHDMIに代表される豊富な端子、ちゃんと文章が作れるキーボードと最新のゲームも動かせる性能、はっきり言って非の打ち所がほとんどないと言ってもいいGPD WINMAX 2をレビューする。

冒頭の一文にほとんど全ての要素を書き切った感もあるが、GPD WINMAX 2は2022年の7月からクラウドが始まった小型ノートパソコンである。PS5にも搭載されたRDNA2グラフィックエンジンを備えるAMD社のRyzen7 6800uを搭載することによる強力なゲーム機能とノートパソコンのような外観にゲームパッド備えているところが特徴だ。

R7 6800uの前評判は昨年から出ていたので自分としては出資しない選択はない。GPD WINMAX 2にしたのはクラファンの開始がもっとも早かったからで、ディスプレイサイズはともかく、1kgの重量は他の記事にも書いたように懸念があった。

クラウドファンディングは9月初旬に終了し、当初は10月には出荷予定だったものの、新型コロナの影響や日本向けのLTEの不具合などで2ヶ月ほど遅れることとなった。GPD社には実績があるので手に入らない心配はほとんどしていなかったが入手できるまでは結構気をもむことになる。しかし性能や使い勝手がハイレベルでバランスされていてライフスタイルが変わりそうな予感まである。

届いてみると

安定のGPD でも今回は結構待った感があり感無量

※詳細なスペックはメーカーサイトをご参照のこと
梱包を開けてみると大きなGPD Pocket3という印象。質感は高く、シャシーはプラスティック製だが安っぽさは感じない。

シャシーはプラスティック。機体の熱を伝えないため、ということだったが、この時期は冷たくなくて手にやさしい
ゲームパッドの蓋は格納されていた
蓋の重量は24g
蓋なしの重量。公式の重量は蓋なしってことらしい
100W充電器
ふたを閉めたところ。閉めなくても全然問題なさそう。むしろパッド部分が出ているほうがかっこいいと思う

全体の品質は高く、お遊び用のPCという印象は受けないように思う。仕事でこれを使っていても「なんかギミックついているのかな」ぐらいでそこまでの違和感はない…という個人の感想。ゲームマシンというよりもクリエイターズアイテム、という印象を受けるのだけどどうでしょう。
ゲームパッドの蓋が2つで24gだったが、全体の重さに大きな影響はなく、本体はやはり1キログラムを超える。持ち歩けないことはないものの、これを毎日持ち運ぼうとは自分は思えない。

性能

吊るし(ほぼ箱から出した状態)で3DMarkを入れFire StrikeとTime Spyのベンチマークをした。Core i7 1195g7のGPD WIN3より明らかにスムーズだが設定などでまだ上が狙えそうだ。

キーボード

GPD Pocket 3と同じというコメントもあったが、自分は結構違うと思う。打ち下ろしはGPD Pocket 3のほうが好きだが、底付きしない点はGPD WINMAX 2のほうが好み。ただ、キーの大きさはのせいで打ちやすさは圧倒的にGPD WIN MAX 2に軍配が上がる。ファンクションまでタッチタイプ可能だ。これだけ打ちやすければブログのような長文を一から書く事もできそうである。
一つ難点を上げるとしたらEnterキーが小さいことだろうか。右側のShiftはEnterにしてもよいかもしれない。打鍵音は小さい。図書館などで使っていても(処理の性能を絞ってファンを回さなければ)迷惑になることはほぼないと思う。

GPD WINMAX 2とGPD Pocket3の比較 一回り大きい

スピーカー

前面とサイドの4スピーカーを備えることで音に広がりがでている。音質もGPD Pocket3を上回る。中高音域はクリアで動画のセリフは聞き取りやすい。オンライン会議などにも向くと思われる。ただ、低音は相変わらず厳しく音楽体験としてはEnvy X360に劣る。GPD Pocket3のようにエージングをするのでどう変わるか、期待はしたい。
欲を言えばスピーカーは二つでいいので次はパッシブラジエーターの搭載を検討して欲しい。

タッチパッド

上についているが問題なく使える。初出時点では精度に問題があったようだが改善されたらしく、微妙な操作もタッチパッドで行える。ただし、マウスボタンがL・Rキーなので自分はツールで変更しようと思う。

取り回しの良さが利用シーンを変える

GPD WINMAX 2の自分が気に入っている点は、十分なサイズのキーボードを備えながら手だけで開けられるところだ。と書くと「お前は足を使ってパソコンを開けているのか」と突っ込まれそうだがそうではない。
写真のように片手で短辺の両端まで届くので両手で持っ他状態で開けられる。

上から下まで手が届く。自分だけかもしれないが、とても重要なポイント。

普通のA4やB5のノートPCは机や膝に置いてから開けることになると思うが、そのためには持ち替えるというワンアクションが必要になる。そのワンアクションがPCを使う際の無意識的な障壁になっていると自分は思う。

GPD WinMaxはちょっと使おうと思ったときにひょいと持ち上げパカっと開き、適当なところに置いて使い始めることができる。

このため、投資情報を見るとか文章を書くとか調べ物をするといった「ちょっと込み入った作業」が気軽に始められるようになる気がした。ライフスタイルが変わるというのはここから感じた印象である。

Envy X360との比較。GPD WINMAX 2はでかくてUMPCではないといってもこのサイズの違いがある。

ホームPCとして最高なのでは

一般的なA4ノートと比べて当然コンパクトであり、普段はパーソナル用途として使いながら家族に共有したい情報はフルサイズのHDMI端子で接続すればTVで表示できる。デジカメのメモリカードを読み込むことも可能(microSDとフルサイズSDのスロットが両方あるところなど配慮を感じる)でどこにでも持ち運びでき、部屋の中に置いても目の邪魔にならないデザイン。もちろんRyzen 7 6800Uのパワーで最新のゲームもプレイ可能ときて、ホームPCとしての素養は十分あると思う。

このあと、性能や設定の調整も行っていきたい。