ゲーミングUMPCのGPD Win MINI 2024の出荷が始まった。GPD Win MINI 2023(便宜上2023とする)を持っているにもかかわらず購入したので比較を中心にレビューをしていく。
※ ーーーーーーーーーーー GPD Winmini関連記事 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どこにでも連れて行きたくなるGPD WIN Mini 開封レビュー
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GPD Win MINI ファンを回さない寝かせ方
GPD Win MINI パフォーマンスレビュー
UMPCの使い道 -JoyToKeyでGPD Win Miniを強力なWeb端末に-
GPD Win Mini 2024最初の設定
GPD WinMini2024 パフォーマンスレビュー
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GPD Win MINI2024を購入したのはもちろん、GPD Win MINI 2023を大変気に入ったからだ。GPD Win MINI 2024の変更点は、自分としてはあまり関心がないネイティブランドスケープ液晶採用とAPUがマイナーチェンジしたこと、OcuLink端子がUSB-Aに置き換えられた程度である。
なのであるが、GPD Win MINI 2023はほぼ毎日使用しているため、バックアップ機でもよいし、家の中と外で分けて使ってもよいと思いIndieGOGOに出資することにした。
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届いてみると
詳細はメーカーHPを見ていただければと思う。今回のチョイスはAMD Ryzen8840u、メモリ32GB、SSDはちょっとケチって512GBである。持ち歩きをGPD Win MINI2024とする予定のため、インストールするのはその時にやっているゲームに絞ればよいし、それでも足りなくなればmicroSDに入れればよいだろう。
基本的には2023と同じなので、どこにでも連れて行きたくなるGPD WIN Mini 開封レビューをご参照いただければと思う。ここでは2023と2024の違いを確認していく。ただし、いずれもIndieGOGOのクラウドファンディング版なので、販売バージョンでは別の差異が生じている可能性がある。
ディスプレイやその他外観の違い
最大の違いはディスプレイだ。ASUS のRogAlly同等のネイティブランドスケープ且つ可変リフレッシュレートディスプレイの採用が大きな変更点として挙げられているのだ。でも、古いゲームをやらない自分の使い方ではネイティブランドスケープのよさは判らない(変換チップが不要になり発熱と電力消費が下がったらしいが)。また、可変リフレッシュレート120hz対応ディスプレイにしても自分は60fps以上出るならグラフィック品質を1段あげたくなるような人なので、現状の性能ではこれもあまりうれしくなかったりする。(なんで買ったんだよ といわれそうだが)
しかし、GPD Win Mini2023と2024を比べてみると液晶のの見え方は結構違う。GPD Win Mini 2024は2023と比べてちょっと黄色っぽい。こういった液晶を尿液晶などと悪し様に言う向きもあるが、青ければよいというものでもないだろう。そして、2024の方がコントラストが高いのか、細かい描写がくっきり表現されているような印象がある。また、機能として謡われていたように光の映り込みは確かに抑えられているようだ。
ということで、その恩恵をほぼ受けない自分であるが、液晶が違うということは確認できた(なんのこっちゃ)
それ以外では筐体の色見がちょっと変わったようだ。GPD Win Mini2023では茶色がかっていたところがガンメタリックになった(もしかするとGPD Win Mini2023の製品版からこの色かもしれない)。とはいえ微妙な変化である。
重量を測るとGPD Winmini2023に比べて5g近く軽い。ネイティブランドスケープ液晶を採用することで、画面の縦横を変換するチップを排除したとのことだが、5g弱とはいえこのご時世にバージョンアップして軽くなるというのは胸熱だ。
キーボードの利便性やパッド類の精度もGPD Win Mini2023と同様不満はない。ただ、キーボードの感触は若干異なる気がする。2023はクライドファンディング版だったからなのか、キーごとに多少感触の違いがあった。2024はこの感触が均一であり、より違和感がなくなった気がする。2023は使い込んだからかな、とも思ったが、2023はほとんど使わないFunctionキーの左右の感覚が違ったりするので、品質が上がったのだろう。ただこれもクラウドファンディングの初期版の2023のレビューがベースなので、製品版では均一化されていた可能性もある。
ベンチマークテスト
購入状態でベンチマークテストで性能を確認した。テスト3DMarkのTimeSpyと本日公開されたSteel Nomadである。余談だが、TimeSpyのあのシーンの後が気になっていたのでそれが描かれなかったのは残念だ。
結果はTimeSpyが2594であった。GPD Win Mini2023の吊るしの時を100ポイントほど上回った。また、Steel Nomadはカクカクの423点であった。フレームレートは4fps程度である。ただ、ゲーミングUMPCで4Kプレイもないよね、と1980×1080に解像度を落とせば16fpsほどは出すことができる。
まとめ
GPD Win MINIを半年ほど使って、特に気に入っているのは軽さとクラムシェル型ならではの気兼ねなく持ち運べる点だ。また、ゲーミングUMPCを謡ってはいるが、両手で持ってスティック・画面タッチ・タッチパッドの適したものが使えることでWebサイトの閲覧にも適している。さらに、ちょっとマニアックなOculinkから汎用的なUSB-A端子に変わったこともあり、多くの人にとっては利便性が高まったといえ、おすすめ度の高い機体になった。
いつものように最初の設定をして環境構築をしようと思ったのだが、GPD のサイトからファームウェアをダウンロードできない。ダウンロード数が上限に達してしまったため、Googleドライブの利用制約がかかっていたのだ。
そろそろちゃんとしたファイルサーバーを用意して、最新版のWin4やMax2を合わせて2024シリーズだけでもそっちにおいてくれないかなぁと思う今日この頃…まともに使い始められるのはしばらく先になりそうである。