アサヒ ビアリー レビュー 「これでもいい」じゃなくて「これもいい!」

昨年の12月だったと思うが、アサヒ ビアリーの発表があってからずっと発売を心待ちにしていた。本日さっそく入手してきたので、本物のビールなどと比べつつレビューしてみたい。

2021.3.31追記 : 気に入ったので追加を購入してきた。今日は買い物がてら4店舗のコンビニやスーパーを回ったが、おいてあるのは昨日購入したファミリーマートのみだった。

ノンアルコールビールへの思い

ノンアルコールビールにはキリンのフリー(メーカーサイトを開きます)が発売されたころから注目していた。そのころは徹夜でプレゼン資料を作成した後に新幹線に飛び乗って出張に行く、ということがしばしばあった。プレゼン資料の作成が終わった後の解放感から一杯飲みたいところだが、自分は飲むとすぐ顔に出るタイプなのでそこで飲んだら徹夜作業も台無しになるかもしれない。そんなときのお供として冷蔵庫には絶えずノンアルコールビールが入っていた。

キリンに続き、ノンアルコールビールはいろいろなメーカーから発売されるようになったが、発売当初はいずれもビールを飲んだ気になるための飲料と認識していた。しかしこれが一定の市場を形成し、着実においしくなっていて、最近試したものでは、サントリーオールフリーコラーゲンリッチ(メーカーサイトを開きます)がかなりのお気に入りである。ビールはロング缶2本ぐらいなら飲めるものの、未だにノンアルコールビールは380ml缶を一本飲むとそれ以上飲みたいと思うことはほとんどない。しかしサントリーオールフリーコラーゲンリッチは珍しく2本目が飲みたいと思ったノンアルコールビールである。

ビアリーについて

そんなわけでノンアルコールビールへの関心が高い自分としてはアサヒ ビアリー(メーカーサイトを開きます)の発表からずっと気になっていた。何しろ名前が良い。微アルコールのビールテイスト飲料でビアリー。ダブルミーニングで響きがカッコイイ。ビアリーはノンアルコールではなく、0.5%程度のアルコールが残っているため、微アルコール飲料を謳っている。自分の中でノンアルコールビールは「ビールに似せた結構おいしい飲料」という位置づけだが、割り切ってアルコールを0.5%残すことで、どこまでビールに近づけるのか非常に気になる。
このため3月30日になってすぐに近くのコンビニに買いに行ってみたところ、3軒目で発見。飲み比べてみるために同じアサヒビールのノンアルコール飲料であるドライゼロとれっきとしたビールであるスーパードライを購入してきた。

レビューについては、一定の基準ということでアサヒビールのドライシリーズを買いそろえたが、自分は馬鹿舌な上、ドライ派ではないのでめったにドライは飲まない。その点は差し引いてご覧いただければと思う。

飲んでみると

まず3つとも缶を開けたところでビールの香りが広がる。香りが最も強かったのはドライゼロで、ドライ、ビアリーという順番だった。泡立ちに関してはさすがというかドライが最もきめの細かいおいしそうな泡を立てている。
ドライゼロから飲んでみた。まず一口目で華やかな強い香りが広がる。次に舌が味を感じるのだが少し前の世代のノンアルコールビールはこの時点で妙な酸味を感じでしまい、その点は苦手だった。Newとついたドライゼロも若干は酸味を感じるものの、それほど気にならなくなっている。しかし、飲み込もうとする際に舌の奥のほうで魚のはらわたに似たしびれるような苦みを感じてしまい、これはちょっと苦手である。ビールの苦みを感じさせるように調整した結果、本来のビールでは検知しない舌の部分が苦みを感じてしまっているのではないだろうか。感覚は人によって千差万別なので「そんなもの感じない。自分はドライゼロが好きだ!」という方もいるだろう。

アルコールを飲む前にということで次に本命のビアリーを飲んでみる。口に含んでみるとドライゼロに比べて味が単純化されている。悪い意味ではなく、ごちゃごちゃしていないという意味である。酸っぱさはドライゼロよりさらに弱くなり、舌をしびれさせるような苦みは感じられない。これがお酒でないことがにわかに信じられないぐらいで普通に「おいしい」と感じた。

最後にドライを飲んでみると「やっぱりこれがビールだよね」という印象になる。ビアリーはこれと比べるとしゃきっとしていない。悪い言い方をすると若干気の抜けたビールという印象になってしまう。
ただしドライゼロはドライゼロという飲み物、という明確な違いがあるが、ビアリーはドライと交互に飲んでいるとなんだかわからなくなってくるほどビールに近い。

このようにビールと比べると線が細いため、がっつりとしたおつまみと一緒に、という楽しみ方には不向きかもしれないが、食事と一緒に飲むにはむしろちょうど良いかもしれない。また、夕食後にちょっと書類整理をしようとか、本を読もうといったときなど、ビアリーのほうを選択したくなるシチュエーションは容易に思いつく。自分は間違いなくリピするだろう。

さて、酒税法では「アルコール分1度以上の飲料」を酒と定めているためアサヒ ビアリーはお酒ではない。クリスマスに子供が飲むアルコール分1%未満のシャンメリーなどと同じである。
※ちなみにブランデーケーキや焼酎などが入ったチョコレートボンボンは飲料ではないためやはり「お酒」にはならないそうだ。
しかし、ホームページなどでも注意喚起話されているように未成年の方は購入すべきではないと思うし、車を運転される方や妊婦の方は気を付ける必要があるだろう。それ以外の仕事をする方は…本人の良識と会社の規則の範囲で、といったところだろうか。