2019年 これから登場するUMPCを比較する

かつてUMPC(Ultra-Mobile PC)といわれたミニノートPCの分野では、GPD Pocketに続いてONE-NETBOOK TechnologyのOne MIXシリーズが登場し、狭い世界ながら「本家」ともいわれるGPDとのデッドヒートが繰り広げられている。この2社の製品を含め、今年はこの分野に複数の新星が現れそうなので比較してみた。

メーカー

Game Pad DigitalONE-NETBOOK TechnologyTopjoyGame Pad DigitalONE-NETBOOK TechnologyCHUWI

機種名

GPD Pocket 2 OneNetBook One Mix 2SFalconGPD P2 MaxOne mix3MINIBOOK

CPU

Core m3-8100yCore m3-8100yPentium Silver N5000Core m3-8100yCore m3-8100yCore m3-8100y/
Celeron N4100

Memory

8GB8GB8GB8GB~16GB8GB8GB

記憶装置

128GB eMMC5.0256GB SSD128GB/256GB SSD256GB/1TB SSDSSD+M.2 64GB/128GB eMMC  + M.2

画面サイズ

7inch
1920
×1200
7inch
1920
×1200
8inch
1920
×1200
8.9inch
2560
x1600
8.4inch
2560
×1600
8inch
1920
×1200

本体サイズ(mm)

181×
113×
8~14
182×
110×
17
203×
132×
20
21.3×
149.5×
5.5~14.2
204×
129×
14.9
201×
129×
19.3

本体重量

510g515g??650g659g??

デジタルペン

××SurfacePen可

カメラ

×××フロント(200万画素)×フロント(200万画素)

スピーカー

モノラルモノラルステレオステレオモノラルステレオ

バッテリー

6800mAh6500mAh2800mAh9200mAh8,600mAh3,500 mAh

拡張ポート

USB TypeC,USB A×2USB Type-C,microHDMI端子,USB 3.0×2USB Type-C,microHDMI端子,USB 3.0×1USB Type-C,microHDMI端子,USB 3.0×2USB 3.0 Type-C、USB 3.0、Micro HDMI出力USB Type-C,USB 3.0 Type-A,USB 2.0 Type-A,Micro HDMI

その他

指紋認証、360度回転バックライト付きキーボード,360度回転タッチパッド、指紋認証バックライト付きキーボード,360度回転,指紋認証LTE.360度回転,指紋認証

登場予定

販売中販売中クラウドファンディング中6月ごろクラウドファンディング予定販売中 日本では7月発売予定9月ごろ発売予定

参照URL

https://camp-fire.jp/projects/view/138256https://liliputing.com/2019/04/gpd-pocket-2-max-is-an-8-9-inch-laptop-with-core-m3-8100y.htmlhttps://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1182057.htmlhttps://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1186404.html

(2019.4.26)間違いや変更が明らかになったものは随時更新していく
(2019.5. 8)一部追記・修正
(2019.5. 17)一部追記・修正
(2019.6. 16)一部追記・修正
(2019.10. 18)一部追記・修正

考察

今年、この分野に加わることが分かっているのは8インチ以上ということになる。正直巨大化は勘弁してほしいのだが、自分が気になったポイントを青字にしてみた。
眺めてみるとGPD Pocket2、One Mix2Sの7inch組と8inch組の重さはかなり異なる。GPD Pocket2が当初465gと発表されていながら500g越えの重さになったことを考えると8inch組は700gを超えてくるかもしれない。
GPD Pocket2 Maxは幅を増やしながらタッチパッドを導入し、バッテリーもこの中では最も大きいものが搭載され、バリバリ使う人向けの様相である。初代GPD PocketからGpd Pocket2になった時は、ボディシェイプの変更に応じてモデルも女性、とエレガントな印象で押していたが、MAXはターゲットを変えているのかもしれない。しかし、ノートPCとして普通に使える機器となると10inchのSurface Goがキーボードカバーを入れて700g台であったり、13inchでも700gを切るノートPCがあるため、なかなか厳しい戦いになるのではないか。ちなみに中国の会計年度は1月ー12月(日本は4月-3月)なので、2Q-3Qというのは4月~9月になると思われる。
One Mix3は筐体が大きくなったとはいえ、FalconやMINIBOOKよりも大きなディスプレイを搭載しながら大きさは下回り、機能もてんこ盛り、と面白そうだ。LTE搭載機が日本に入ってくるのか、にやきもきしそうだが発売予定もこの中では最速であり、期待して待ちたい。

(2019.10.18)
この記事を投稿して半年余り。CHUWIのMINIBOOKが発売されようとしている。クラウドファンディング中も何度かアップデートを繰り返し、「全部盛り」といってもいいほどの機能の充実ぶりだ。カメラ、ステレオスピーカー、デジタルペン と、このサイズのPCに必要とされるものはすべて揃っている。自分も食指が動きかけたのだけど、すでに所持しているOneMIX3に比べて分厚いのと、MINIBOOKはディスプレイサイズがONEMIX3より小さい割にボディサイズはほぼ同じ、という点が納得できなくてどうにか踏みとどまった。しかし、不具合や充電性能、発熱具合などを見る必要があるものの、MINIBOOKは「現時点のUMPCの完成系」といえるかもしれない。