貴重な?TypeC USB LTEドングル GPD WIN 4 専用LTEモジュール レビュー

ードライバを入れればGPD Win4以外でも利用可能ー

指紋認証で快適度が増したGPD Winmini2024。こうなると通信機能が欲しくなる。

GPD Winmini2024を毎日持ち運んで使っている。JoyToKeyでGPD Win Miniを強力なWeb端末にでも書いたようにゲームパッドを使った操作でスマホよりもWeb記事の閲覧が快適だからだ。
しかし、毎回開いてスマホにテザリングするのは手間だ(iPhoneは毎回スマホ側から共有設定をしないといけないので特に)。Bluetooth接続であればGPD Winminiから接続をかけられるが、現代のリッチコンテンツに1Mbps弱の通信速度では追い付けない感がある。

そんなわけでUSB LTEドングルと格安simを探し始めた。

LTEドングルは様々な種類が出ているが、ほとんどのものは端子がUSB TYPE-Aである。自分のGPD Winmini2024のTYPE-A端子は指紋認証の指紋認証様が占拠している。(初めから指紋認証がついていれば…)。Type-C→Type-A変換器を付ければ使えるものの、変換コネクタは大きいのでできればType-C接続のドングルで行きたい。
探した挙句選択したのはGPD WIN 4 専用LTEモジュールだった。

専用とあるが汎用win周辺機器なので使用できるはずで、実際にGPDシリーズでないPCでも接続している人がいるようだ。

届いてみると接続は可能。GPD Winmini2024から認識されることも確認した。ちなみに、Envy x360で認識させるには公式のドライバ(4G LTE Module Driver)を入れる必要があった。

接続は簡単だったが、GPD Win4用ということでおさまりはあまりよくない。そこで多少加工することにした。

・左側のトリガー近辺のふくらみの部分と下のツメ部分を切断
・TypeCのL字型コネクタをかましてケーブルの長さを延長
・100均のアイスの棒?で高さ調整
・本体との接着はつけ外し可能な両面テープ
 (数か月利用し、何回かつけ外ししているが粘着力は健在)

吸気口を塞ぐことなく無理な力をコネクタにかけず、安定させることができた

単純に装着した場合。もうちょっと長さがあれば、というところ。

つけ外しをすることもあり、両面テープは上部と下部の折れ曲がっている部分だけに付けている。それぐらいの面積でも使用中や持ち運び中に意図せずに外れてしまうことはほぼない。

→ AMAZONでGPD WIN 4 専用LTEモジュールをみる

次にsimである。LTEモジュールが届くまでにいくつか見ていたが、キャリアと契約する前に試験的に使いたい。それもすぐに。こういう場合はプリペイドsimで試すのが良いだろう。プリペイドsimは一定金額を支払ってsimを購入し、既定のパケット分まで使用できる。以前は訪日外国人向けにコンビニ含めいろいろなところでプリペイド式のsimが売られていた。最近ではキャリアの国際対応など訪日外国人向けの通信環境が整ったためか見かけない気がする。自宅は都内ではあるものの、周りのコンビニを3軒を回って入手できなかったので、その足で秋葉原のSofmapに10年ぐらいぶりに訪れた。ここではBicCameraブランド(なかみはIIJ)のプリペイドSimを購入できる。試験的に実行するので通信料3GB版をチョイス。3,000円ぐらいなので割高ではあるが、非常にお手軽だ。

早速帰ってつなげてみると、接続語には登録作業が必要だが、10分もあれば開通する。もしもの場合に備えて、確実にsimを売っている店を押さえておくと心強いかもしれないと思った。
プリペイドsimで数日使ってみると、間違いなく快適である。

認識されているとこのようにWindowsのネットワークの設定に「携帯ネットワーク」が出る。
Windowsで接続を維持するチェック ボックスがオンの場合は、Wi-Fi など他のネットワークに接続していないときに、自動的に携帯データ ネットワークに接続される

こんな小さなキーボードがついたwindowsマシンで常時接続とか20年来やりたかったなぁ と思った。WILLCOM D4 はさらにスマートなネット接続が実現されていたが、悲しいかなバッテリーが1時間程度しか持たなかったので持ち歩きには不向きだったのだ。アクティベーションすると3GBか1か月のどちらか早いほうで利用期限となるが、日経新聞やprtimesを流し見るくらいではほとんどパケットは減らないので1か月間使うことができた。自分の場合、最後は無駄に動画などを見ていたぐらいである。
具合が良いので1か月経過後、今度はBicCameraで通常契約した。契約は余裕を見て5GB/音声あり/月額990円だ。3Mbpsの使い放題などにしなかったのは上記の使用感による。お試しでプリペイドSimを購入するのもよいかもしれない。

GPD Winminiに装着した状態では音声通話はできないが、何かの折にスイッチできるかも、と音声通話付を選択。

新幹線の中でも使ったが、限られたLTE帯域しか使えないx11よりも通信が安定している。トンネルの中では不通になることもあるが、x11よりは断線の頻度が低く使いやすい。
そんなわけで超快適なGPD Winminiライフとなった。

スピードテストの結果は30Mbps程度で十分利用に足る。ゼンレスゾーンゼロのデイリーミッションをこなすぐらいは全く問題ない。 

問題点
まさしくスマホ運用で、電車に乗っているときに開いて使い、終わったら閉じて、乗り換えなり帰宅のタイミングで再び開いて使っている。
現在難ありなのは、Sleep復帰時にドングルが認識されなくなることがある点だ。休止まで落ちると問題ないのだが、乗り換えなどの短時間で閉じる→sleepとするとドングルが見えなくなることがある。こうなると一度コネクタを抜いてさしなおすか再起動しかない。この不具合とは付き合う必要があるものの、満足度は90点を超えている。

もう一つの問題は背面に通信モジュールが設置されるので置いた時の安定性が悪くなる。自分はGPD Winmini2023を据え置きにしてGPD Winmini2024はモバイル専用なので気にならないが、自宅ではおいて使いたいという人はLTEモジュールの出っ張り対策が必要だろう。

→ AMAZONでGPD WIN 4 専用LTEモジュールをみる