テレワークの座るを改善する新ワイド カーブルチェア MN-W01 レビュー

コロナウィルスによるテレワークが続いている。ありがたいことに医療関係の方々のご尽力によって感染拡大は止まり、終息に向かっているように見えるしかし東京の緊急事態宣言はもうしばらく続き、その後もすぐに元には戻らないとしたら、当分自宅で座る時間は長いままだろう。そもそも座っている椅子がよろしくないということもあるが毎日背中がバキバキになっていたため、ワイドカーブルチェアを買ってみた。

※内容に関しては全て個人の感想です

コロナウィルスの感染拡大を受けて4月からテレワークが続いている。自分の場合、家にいる時間を全力で軽視していたこともあり、自分の椅子はホームセンターで購入したスツール型収納ボックス+低反発クッションであった。これでも2,3時間ブログを書いたり、ゲームをやったりということであればあまり問題はなかったのだが、さすがに1日中座っていると背中が痛くなる。というか背中がバキバキになってものすごく疲れる。ただ、良い椅子とは値が張るもので、会社の椅子は購入したら15万円するものだと聞いたことがある。同僚の中には奮発して30万円の椅子を購入した猛者もいるが、コロナが収束したら元通りではないとしても、それに座る機会は激減するだろう。そう考えるとなかなか踏み出すことができずにいた。そもそも押入れのない自分の部屋ではこの椅子は非常に貴重な収納力なので、できればこのまま使いたかったりする。

収納付きスツール
低反発クッションを置いて、早2年…

大きいお尻を受け止めてくれる商品があまり無い件

実際には、たまに長時間作業をする日につらかったので、姿勢矯正用の背あてはこれまでにも検討していた。特にビックカメラではこういった商品を試せるコーナーがあるため、とっかえひっかえ座ってみたこともある。しかし、あまりしっくりくるものがなかった。理由は明白で、自分の尻が大きためだ。

この手の商品としてはBackJoyやMTGが有名で、店頭で見たことがある方もおられるだろう。今回は背中がバキバキになるのでお尻の下に敷くタイプではなく、腰の上のほうまでサポートされるものにしたい。そのようなタイプもいくつもあったが、実際に座ってみるとどれも「狭い…」となってしまう。尻をぎゅう と入れるとバケットシートのように腿の部分まで閉じ加減に圧迫される。背中にも圧力がかかっているのが分かる。これに長時間座るのはかえって大変そうだ…となって購入には至らなかった。しかしその後もAmazonで商品探しを続けていたところ、今回の「ワイド」なカーブルチェアを発見した。「大柄の方用の待望のワイド版登場」という文句に即買いであった。(Curble chair wider  のablue公式ホームページはこちら)

こちらはワイド版 Curble Chair

自分の体格だが、身長174cm、体重70Kg、体脂肪は18~20%といったところである。典型的な中肉・中背だと思うのだが、お尻は子供のころから大きかった。ウェストは79cmでも緩いのに82cmのパンツでないとお尻が入らないことは当たり前だったし、ウェスト79cmだったものの、どうしてもほしい色合いだから購入した吊るしのスーツは、ある日玄関を出るときに靴を履こうとかがんだところ、お尻が見事に裂けた。(専門用語で『デブ裂け』っていうらしいですね…)

カーブルチェア到着

ちなみにカーブルチェアには「ワイド」ではない「ノーマル」なサイズのものもあり、そちらはカラーバリエーションもあるようだ。ワイドの購入に踏み切ったのは「ノーマル」の評価がそれなりに高かったからでもある。

こちらはノーマル版Curble Chair。ノーマル版はカラーバリエーションもあるようだ

ノーマルのほうは背もたれが柔らかく、後ろに体重をかけると破損の心配がある、といったレビューコメントもみられるが、ワイドカーブルチェアは製品説明に「強化しました」と記載があるだけあって、背もたれと座面はがっちりしていて不安はない。
実際に座ってみると、「あ、ほしかったのはこれかも」というしっくり加減だった。まず腰の部分が窮屈ではない。背あては十分な高さがあり、腰のあたりをサポートしている。また股が強制的に閉じられるということがない。ふくよかな人の座り特性を反映してできているとも考えられるが、男性の場合、股間にはジュニアがおわすのだから始終閉じているのは健康によくないのではないか。大体、モデルみたいな女性と自分のような尻デカおじさんが矯正具を共用する、なんてこと自体がありえないと思うのだ。

座ってみたところ。背中が伸びる

長時間座って

このワイドカーブルチェアに1日8時間、GW明けから7日間ほど座ってテレワークをしている。背中バキバキは驚くほど解消された。だんだん暑くなってきたが熱がこもらない設計になっているという謳い文句に間違いはないようで、蒸れは今のところ感じられず快適である。

一方、どの位置でワイドカーブルチェアに座るかという加減が結構難しい。思いっきり奥にグイグイ押し付けて座っても、ゆるく座ってもダメで、最適なポイントを毎回探っている。テレワーク中はトイレに立つのと1時間に1度程度、意識的に立ち上がるぐらいなので良いが、頻繁に立ったり座ったりする場合は面倒くさいかもしれない。
また、座ることで梃子の原理で背中が押される、ということは、同時に太ももには突き上げられる力が働く。このため、あまり背中に体重をかけると太ももの付け根が痛くなってしまう。意識的に「良い姿勢」を心がければよいのだろうが、この部分のクッションをもう少し考えてほしい。
あと、軽くて持ち運ぶのがとても簡単なため、床で試したりリビングのソファーに置いたりといろいろ試してみるのが容易である。ただし、座面と背あての長さがほとんど同じため、上下を間違えて背あて側に座っていたことがある。使い始めたころはよくわからなかったので「今日はやけに背中が痛くなるなぁ」と思ったら上下が逆、ということがあった。

これによって収納スツールが15万円の椅子と互角の座り心地になるなどということはない。しかし、意識的に姿勢を正すようになる、という効果も相まって当面はこれでしのげそうである。