OneMix3は後継機の「OneMix3S Plus」や上位版の「OneMix3 Pro プラチナエディション」がヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店で販売されるようになっている。手持ちのOneMix3もいじってみたくなったので、冷却強化とIntel XTU( Intel Extreme Tuning Utility)を試してみた。
※改造は保証の対象外となるため、自己責任にてお願いいたします。
例によって冷却強化をした上で各種ベンチマークソフトを実施した。
- 冷却強化とXTUの設定
- PassMark
- PCMark10
- 3DMark
- ドラゴンクエスト Xベンチマーク
・冷却強化
GPD Pocket2と同様に熱を底面に逃がし、それを100均の扇風機で冷却することを考える。使ったのはGPD POCKET2を100均の扇風機で冷却の残りのTAIHEIYO 高熱伝導シリコーンである。1mm厚と3mm厚のものを使用している。
OneMix3はGPD Pocket2に比べて底面の吸気口が大きくとられているので、全面をシートで覆ってしまうことはせず、部分部分で底板と触れるようにした。
これを100均の300円扇風機の上に設置して各種ベンチマークを行った。
XTUは以下の画面のように、Turbo Boost Power MAXを12Wに設定した(GPD Pocket2の時は10Wに設定)。これはGPD Pocket2に比べて底面が広い分、冷却能力も高いと判断したためである。
PassMark
基本的に、テストは内蔵ディスプレイを使用して行っている。
CPU Markは残念ながら前回とほとんど変わらない、というか微減となった。3度実施したがいずれもこの近辺の数値となっており、ちょっとこの先が不安になる。
ただ、PassMarkはテスト時間が短いため、Short Power Maxの範囲内で収まっている可能性もある。また、PassMarkサイトのCPU Markのスコアと比べて高いのはバージョンが異なるためである。PassMarkのサイトには2020/5/8時点ではV9の結果も掲載されており、それと比べても高いスコアとなっている。
PCMark
全ての項目で冷却を強化したGPD Pocket2のスコアを上回った。ただし、Productivityはスコアが下がっており、XTUと冷却強化ですべての項目が向上したGPD Pocket2とは異なる傾向となった。
3DMark
こちらもすべての項目で冷却を強化したGPD Pocket2を上回った。
FireStrikeのみThinkVision P24h-10にTypeC接続してテストしたところ、以前の「性能はディスプレイの接続方法で決まる?」とは異なり、スコアが向上した。冷却が向上したため、ディスプレイを駆動する電力分、処理側に充てられるからかな?などと推測するが、本当のところは不明である。ThinkVision P24h-10を接続して使用することが多いので、とても嬉しい。
ドラゴンクエストXベンチマーク
こちらも順当に結果が向上した。ほかのベンチマークではあまり体感できなかったが、こちらはXTU設定前に比べてスムーズになったのが一見してよくわかった。
考察
性能面というより内蔵ディスクの容量的(GPD Pocket2は128GB、Onemix3は256GB)にゲーム関連はOneMix3にインストールしている。扇風機と組みわせることで発熱も問題を感じないレベルに収まっている上、外部ディスプレイを接続したほうがスコアも上がるようなので、今後はこの構成で常用しても問題なさそうだ。