ドコモ光の固定回線を引いた話

多くの方々と同じように自分も基本的に全日テレワークとなっている。テレワークをするにあたってとても需要なのがネットワーク回線だが、今まで使ってきたWiMaxでは限界が見え始めたので固定回線(ドコモ光)を導入した。

何のために回線契約しているんだっけ?

WIMAXの新旧端末で性能に違いはあるのかに記載したように自分のこれまでの通信環境はWimaxだった。Wimaxは通信量に制限がないモバイル通信サービスであるため、転居が多い自分にはあっている。ただ、ゲームを始めてからはダウンロード容量を気にしていた。Wimaxは通信量に制限がない…ということになっているが3日間で合計ダウンロード容量が10GBを超えると次の日の18時から翌日の2時の間が1Mbpsへと速度制限されるからだ。とはいえ、大きなダウンロードは毎日発生するわけではなく、テレワークも月一回ぐらい試してみるという程度だったし、通信速度に問題を感じたことはなかった。これまでは。

ところが、毎日テレワークで、会議は基本カメラあり、という利用の仕方ではかなりのデータ量になる。おまけに会社のPCはOSやオフィス、それ以外のソフトウェアが更新サービスによって管理されており、勝手に止めるわけにはいかないため、絶えず何かしらのダウンロードが発生する。これに普段のWEB利用やゲームをすると3日間で10GBを超えてしまう。
すると、9時から18時までのコアタイムは問題ないものの、それ以降に遅めの会議が入ると資料の共有に時間がかかったり、最悪ミーティング中に会議アプリ(teamsを使っている)が落ちてしまったりする。
また、夕食後にネットを見ようにも、重くてテンションも下がりがちである。そうなるとなんで会社のためにWimaxの費用負担をしているのか…という気分になる。一部の先進的な企業は通信費を補助する施策を行っているがうちの会社はそこまで裕福ではない…。

また、今年のGWは出かけるわけにはいかないのでネットは必需品になるだろう。そんなことを思って固定回線の契約を決意した。

ドコモ光を契約

契約を決意したのは4月の上旬で、会社の先輩からビックカメラでドコモ光を契約すると、4万円のキャッシュバックがあると聞いたことも理由の一つだ。残念ながらそのキャンペーンは3月で終わっていてキャッシュバック額が3万円(ビックカメラ商品券+dポイント)に減らされていたが、契約手数料以外には月額費の4400円(マンションプラン)のみという点が分かりやすかったのでさっさと契約した。プロバイダーは「良いルーターを借りられますよ」と勧められたのでGMOとくとくBBを選択。ルーターは無料レンタルで36か月契約すれば自分のものになるそうだ。うちのマンションは残念ながらギガビット通信に対応していないため最大100Mbpsの通信速度になる。もしニューロや1Gbps通信を引こうとすると家の外の回線を工事しなければならない。月額費用が2000円ほど上がるのも悩ましいが、工事には大家の許可が必要ということだったので、やり取りが何回も発生するのは面倒に感じ、素直に100Mbpsの契約とした。
工事費は基本無料だが、休日を選択すると追加費用がかかる。こちらは毎日テレワークなので平日で全く問題ない。
かくして1日で契約が完了し、工事を待つこととなった。

当日

大家への確認もいらない工事ということで、作業担当の方が、外にある回線ボックス(?)の設定変更と、部屋のモジュラージャックのところを何やらいじって、ものの30分で作業は完了した。ちなみに回線ボックス(?)は共通のカギで管理されているため、大家の立ち合いなども必要ないとのことだった。

これで固定回線による安定した通信環境が…と思ったら別送になっていた無線ルーターが届かない。ルーターはドコモ光との回線契約後にGMOとくとくBBに直接申し込む必要がある。選択したのはWXR-1900DHP3で、IPv6に対応し最大通信速度も1Gbpsを超えているため将来性もある、と見込んでの選択である。2017年の発売で既に型落ち品ではあるが、1世代前のフラッグシップであり、性能に納得できるなら枯れた技術でできていて安心感が高いともいえる。契約3日後にGMOから案内が来て、7営業日をめどに発送する、と言われたルーターが届いたのは12営業日後だった。こんな時期だし時間に余裕を持っておく必要はあるだろう。
ちなみに会社の先輩は同じくGMOとくとくBBに申し込んだがルーターの申請を忘れていたため、自分より早く契約をしたにもかかわらず、ルーターが届いたのは自分と1日違いだった。

実家で光モデムとルーターを接続した際は設定に1日かかった記憶があるが、現在は全くもって簡単で、ルーターとモデムをつないだらそれだけで無線が飛び始め、パスワードを入力すれば使用可能になってしまった。※どの環境でもこうなるとは限らないのでご参考まで。

WXR-1900DHP3 物々しいがこの3本アンテナが威力を発揮し…

ベンチマーク

自分の中には固定回線は公称速度の3割程度、無線回線は1割程度、というイメージがある。4G LTEの通信速度は各キャリアとも理論最大値は400MBpsぐらいになっていて、端末によってはそれを束ねることでさらなる高速通信に対応しているものもある(NTT DocomoのiPhone11Proでは理論最速値は1Gbpsを超える)。iPhone SE2でも37~45Mbps程度の通信速度だったし、WIMAXの新旧端末で性能に違いはあるのかでWimax2の通信速度が450Mbpsの1/10程度だったので、そんなものだろうと思う。だからドコモ光で2,30Mbps程度出たとすると、Wimaxの速度には届かないかもしれない。そうしたら昼間はWimaxで18時を超えたらドコモ光に切り替えるのもありかな、それともゲームのダウンロードなど本当にスピードが必要な時にWimaxを使うのもありかな、と考えていた。

昼の12時半ごろ測定
夜の20時頃に測定

ほとんど理論値だと…!
嬉しい誤算だった。このマンションには1Gbpsの回線は来ていないものの、10戸未満しか入居していないためこのような速度になっているものと思う。
仕事の効率はほとんど会社にいる時と変わらないほどになった。回線の速度は物件や時間帯によって変化するので、この数値が出るのはたぶんラッキーだったのだろう。

Wimaxの持ち運べる利便性は悪くないので契約はしばらく残しておくが、いつでも解約OKという状態である。しかし、制限時でも3Mbps出てくれていたら、たぶん固定回線を引くつもりにはならなかったんじゃないかな、と思うとWimaxには時節柄、もうちょっと頑張ってもらいたかったとも思う。