人生まで変わるかも?キーボード探しの旅の終着点 富士通 LIFEBOOK UH Keyboard レビュー

SKB-SL18BKNレビューでも書いたようにLIFEBOOK UH キーボードにはとても期待していた。そして出資から10か月。ついにUHキーボードがやってきたのである。

届いてから1週間使っているが、LIFEBOOK UHキーボードは完璧に自分の好みに合っていて、すでに一生もののキーボードと思っている。キーボードを使う生活がある限り、自分はLIFEBOOK UHキーボードを使い続けると思う。

キモイ始まり方だが、LIFEBOOK UHキーボードはクラウドファンディングサイトのGreenFundingで出資を集めていたキーボードである。出資金額は7,000万円を超え、運営している富士通が驚くほどの人気ぶりであった。

富士通ノートPCの技術から生まれた「最高のモバイルキーボード」
『LIFEBOOK UH Keyboard』
Windows10対応/macOS・iPadOSに対応予定

https://greenfunding.jp/lab/projects/4701

コンパクトキーボードでここまでこだわった商品はほとんど見当たらない。自分のように難民化していた人が多かったということではないだろうか。

自分のキーボードの条件は以下の通りだ。

  • キーストロークが浅いこと(指の上下動は最小限にして滑らせるように打ちたいので)
  • キーボードの端はEnterキーまで(PageUPなどがあるとマウスとの往復にロスが出るので)
  • ファンクションキーがあること(マルチメディアキーが主になっているものは避けたい)
  • 入力をしっかり受け止めてくれるボディ(ぺこぺこしたりぼこぼこするはNG)
  • 左端はCtrlキーであること(FnはCtrlの右側にあってほしい)

LIFEBOOK UHキーボードはこの条件をすべて満たしている。
さらに、

  • 無線でも有線でも使える
  • バックライト付き
  • 超軽量でモバイルも余裕
  • iPadやmacOSでも使用可能

という機能があり、自分にとって出資しないという選択肢はなかった。3月の下旬になって到着し、実際に使ってみてさらに気に入った。

使用感

蔦屋家電にはサンプルがあったらしいが、コロナ禍だったこともあり試す機会がなかった。
届いたLIFEBOOK UHキーボードを打ってみると軽量化の影響かキー自体が非常に軽い。ばねはある程度重さがあるので軽く手を置いたときに間違って入力されるようなことはないのだが、キー自体が軽い。そのため戻りが速く、結果的として高速にタイプできるような気がする。

また、キーストロークが浅いので力を入れて打つ必要がないのと、底突きした時の衝撃がしっかり受け止められ、指先が痛くなることもない。
軽く手を置いてもキーが誤入力されることはないが、そこから最低限の力で入力できるようになっている印象で、結果的に打鍵音もかなり抑えられる。カフェなどで使う際にも嫌がられることが減りそうだ。

公称350gとなっているが、たったの328g
会社で使っている2in1PC、HP EliteX2 G4のキーボードカバー。見えにくいが360gである。
バッテリやBT通信機込みで330gしかないLIFEBOOK UHキーボードの驚異的な軽さが分かる

・タッチパッド
普段は使わないが、タッチパッドの使い勝手も非常に良い。クリックボタンが独立しているのも自分としてはポイントが高い。

いつものようにタイピング練習サイトのe-typingを使わせていただき、キーボードの入力テストをしてみた。

毎回同じテーマでテストをしているのだが、過去最高の得点である。このブログを始めたときからすでに5年程度たち、40歳を超えてきている自分がこの時点で最高得点というのは結構すごいのではないだろうか。それどころか、もう少し練習したらもっと伸びそうな印象もある。

課題に感じる点

これはずばり、現時点では店頭で購入できないことだ。クラウドファンディングの人気ぶりから、一般販売するとは思うのだが、いつになるのかわからない。また、クラウドファンディングでは持ち運ぶ際に入れるためのスリーブケースも出資の対象になっていた。スリーブケースを購入しなかったことが本当に悔やまれる…。正直、もう一つシルバーを買って、黒かシルバーのどちらかを持ち運び用にすればよかった…。
※ 2022年6月から正式販売されるようだ。特別色だったはずの赤も一般販売されるようでちょっと複雑…。
  スリーブケースも販売してほしい。

改善してほしい点があるとすると、Enterキーだけは打鍵音が結構大きい。キーが大きいのと他に比べて大きな力で押すことが多いためだと思われる。自分はEnterをことさらパワフルに押す方ではないのだが、LIFEBOOK UHキーボードで入力していると、Enterキーのみ音が大きくなりがちなのが気になった。できればこの部分は緩衝材を再考してほしい。

また タッチパッドはFn+F4で無効化できるのだが、なぜかクリック機能は無効化されない。そのため、マウスを使う際にタッチパッドを無効にしていてもキーボードの下の方に物や手が当たるとクリックされてしまうことがある。

更に、後部に脚が付き、もう少し鍵面に傾斜がつくとよいと思った。自分の好みだと後ろに何かを置いて傾斜をつけるのは必須となっている。

こんな感じに傾斜をつけたくなる
無線モードのスイッチ(左)と機器の切り替えボタン。プリントの上面と下面が逆ではないかと思う。

・まとめ - キーボードで人生が変わるといっても過言ではない -


このキーボードを使い始めて1週間程度だが、正直、メールを打つのが楽しい。
仕事のールを打つのが気持ちよいのである。

指が走る感じがあるので、メールが長くなりすぎないように注意しているほどだ。

返信レスポンスは早くなるし、一旦書きたいことを全部書き出してから校正するようになって仕事のやり方が変わってしまった。
仕事用のPCにつないで年度末の様々な報告業務があったが、これまでとは異なるスピードで処理することができたように思う。

もちろんキーの打ち方の癖や好みは人それぞれなので、服や靴と同じように万人にとってピッタリなキーボードというのはないのだと思う。
だから、LIFEBOOK UHキーボードは自分にとっては人生で最高のキーボードだが、ここに記載した内容はすべて「個人の感想」でしかない。
それでも今回分かったのは、自分にピッタリなキーボードを使うと、大げさでなくちょっと人生が変わるかもしれない、ということである。

記念版ということで赤も買っておいた。箱が赤い。
とても美麗な赤
裏面のラバーも赤である