コンパクトキーボード SKB-SL18BKN レビュー 

先日記載したように新型コロナワクチンの2回目接種の副反応による腕の痛みで、コーヒーをこぼしてしまい、BSKBU305BK(レビューページを開きます)の左下のコントロールキーが効かなくなってしまった。これが使えなくなるとほとんどキーボードとしての役を果たさなくなってしまう。(もっとも、どのキーが壊れたとしてもほとんどの場合キーボードとしての役目は果たせなくなってしまうのだが) 

このためBSKBU305BKをもう一度買うか、別の機種を購入するか、という選択に迫られた。

高いキーボードではないので、別のキーボードを試してそれが良くなかったらまたBSKBU305BKを買えばよいかという考えのもと前回と同じ条件でキーボードを探した。

  • テンキーレス、Enterキーの右にはPageUpとかカーソルキーなども配置されていないこと
  • F1~F12のファンクションキーがあること
  • なるべく有線
  • Ctrlキーが一番外側にあること(Fnキーが一番外側でないこと)
  • キーストロークが浅いこと

上の3つはBSKBU305BKの時と同じだが、4番目と5番目が加わった。以前NECのPCでFnキーが一番右側にある機種を使ったが、どうにも使いづらくて閉口した(その後CtrlとFnをBIOSで入れ替えられることが分かった)のとストロークが浅いほうが自分の場合、高速に入力できるらしいことが分かったからである。

Amazonには無数のキーボードが出品されているが、このような条件でキーボードを探すとほとんど候補は残らない。というか唯一残ったのがサンワサプライのSKB-KG3WN2とSKB-SL18BKNだった。キーストロークが浅いこと、という条件でメンブレンのSKB-KG3WN2は候補から外した。

キーボードとして最も安価なレベルで正直安すぎるという印象もあるのだがレビューの評価もそれなりによく、物は試しと思い、SKB-SL18BKNを購入してみた。

届いた商品がこちらである。

カーソルキーの隣にアプリケーションキーがある。
持ち運びも可能な軽さ

BSKBU305BKと比べて良い点としてはアプリケーションキーが付いていることである。このキーは邪魔者扱いされることもあるが、マウスの右クリックをしなくてもメニューを呼び出すことができるため、このキーと該当するアルファベットのキーを押すことで素早いショートカット入力が可能になる。

例えば、パワーポイントであればオートシェイプの文字入力中にアプリケーションキーを押すとメニューが出る。
ここで「O」を押せばすぐに図形の書式設定を呼び出すことができる。

一方BSKBU305BKで使いやすいと感じたのはFnキーが右側のカーソルキーの横にあったことである。ここにあることで、HomeやPageUpといったキーを右手だけでfnキーと同時押しすることができた。SKB-SL18BKNの場合ではFnキーとこれらのキーは離れているため、同時に押すためには両手が必要になる。この点については矢印キーの隣にどのキーを置くか?という選択になるので。どっちが良いとも言えないところである。また、SKB-SL18BKNのコードを右からでも左からでも真ん中だからでも出すことができるという仕様はなかなか使い勝手が良い。

BSKBU305BK(上)との比較
SKB-SL18BKNのコードの取り回しは良い

打感はBSKBU305BKの方が少しばかり高いせいかしっとりとした打ち心地である。正直BSKBU305BKの打感に高級感を感じたことはなかったが、SKB-SL18BKNを打ってみてあれはちょっと高い感じだったのかも、と思った。SKB-SL18BKNはキータッチがガチャガチャとちょっと安っぽい印象があるのと、キーがBSKBU305BKより硬いため高速でタイプしていると指が痛くなってくる。BSKBU305BKの時と同じようにタイピング練習サイトのe-typingを使わせていただき、キーボードの入力テストをしてみた。しばらく練習してみたが、BSKBU305BKより高速に打つのは難しそうだった。ただし要件は満たしているし、値段を考えれば細部までしっかり作られたキーボードで文句はない。しばらくはこちらを使い続けていこうと思っている。

しばらく頑張ってみたがスコア400を超えるのは難しかった

さて、実は自分が今気になっているキーボードはGREEN FUNDINGでクラウドファンディングが行われている富士通製のLIFEBOOK UH Keyboard(GREEN FUNDING のページを開きます)である。

富士通ノートPCの技術から生まれた「最高のモバイルキーボード」
『LIFEBOOK UH Keyboard』
Windows10対応/macOS・iPadOSに対応予定

https://greenfunding.jp/lab/projects/4701

LIFEBOOK UH Keyboardには上記に挙げたポイントがほぼすべて網羅されているだけでなく、有線で接続できるがBluetoothの無線接続にも対応している。そのためバッテリーを搭載しているのだが、タッチバッドやバックライトまで搭載しながら多くの有線キーボードより軽量である。打感は家電量販店で富士通のノートパソコンのキーボードを触ってみると楽しみになる感触で、無事発売されれば当代随一のコンパクトキーボードではないか。

若干値段がはるものの、これだけ盛り込まれているのでまったく気にならない。自分は既に1台、注文をかけているが予備あるいは持ち運び用として、もう1台購入しようかどうかを迷っている。唯一の難点は商品の発送予定が来年の3月以降と結構期間があるところ。それまではSKB-SL18BKNとやっていこうと思っている。