G604の分解とチャタリングメンテナンス

有休を組み合わせた引きこもりの正月休みもあっという間に過ぎ、新年の仕事が始まった。仕事が本格的に忙しくなる前に、チャタリングが発生していたロジクールのG604を分解し、スイッチのメンテナンスを行った。予想以上にねじが多く分解が面倒だったので備忘録を残しておこうと思う。

※この記事は正確性を保証するものではありません。分解やスプレーの塗布などで損傷、保証の対象外となる可能性があります。実施は自己責任でお願い致します。

昨年末ぐらいからロジクール製のG604にチャタリングの症状が起きていた。チャタリングというのはワンクリックなのにダブルクリックと認識されたり、ドラッグ途中でクリック状態が解除される、といったマウスのボタンスイッチに起因する不具合のことである。

安いマウスなら買い替えればよいのだが、拙記事にも記載したように自分なりにカスタマイズしていて満足感も高い。それ以上に値段も高いので、できれば修理して使い続けたいところだ。

ネットを見ているとG604のマウスボタンの耐久性はあまり高くないらしく、メンテナンスの事例がたくさん紹介されている。これを参考に自分も試してみることにした。

用意したもの

作業の流れでマウスソールをはがすことになる。使い始めたころからG604 のマウスソールは薄いのではないかと気になっていた。会社の机で操作する際、ソールの枠の部分がすれるような感触があったためだ。それが最近はソールがすれて減ったこともあり、さらに頻発していた。Amazonを見るとG604のソールはサードパーティーからも発売されている。今回は「厚手」のソールを選択した。

購入したもの。厚手のソールとリレークリーナー、接点復活材

結果としてメンテナンスは大正解で自分としては購入時より快適になった。
ただ想像以上にねじが多くて分解に時間がかかったので、初めての際は時間に余裕をもって取り掛かったほうが良いと思う。

購入したソールは、Amazon上は0.6mmと記載されていたが、届いたパッケージには0.8mmという記載。例によって気にしない。

分解作業

まずはソールをはがす。シールでついているだけなので簡単にはがせるが、ソールを再利用したい場合は丁寧にはがしたほうが良い。
ソールの裏のねじを外す
電源ケーブルとフレキケーブルでつながっている
電池ボックスを外し、フレキケーブルはツメをマイナスドライバーで起こしてやると外れる
ケーブルを傷つけないように注意。
奥まったところにねじが隠れている。外れないと思ったらこじる前にスマホのライトなどで照らしてねじがないか確認したほうが良い。
3枚におろすことができた。真ん中部品から更にねじを外し、マウスボタンを取り外す
ねじをすべて外したら振ったりしながら外れるポイントを探す
赤枠部分がたどり着いたスイッチ部分
ねじは26,7個。あまり他の記事を見なかったのでまさかここまで多いとは…。

メンテナンスと戻し

スイッチ部分を爪楊枝で押しながらスプレーをかける。
クリーナーを吹いてしばらく置いてから接点復活材を少量吹いた。左右両方とも実施した。また、ホイールの回転軸にシリコンスプレーをかけてみた。

戻したところ
なんと…! まぁ気にしない。
マウスソール。2セットで1000円程度なのでリーズナブル
貼り付けたところ

感想

クリックに関して
チャタリングは発生しなくなった。また、クリックがすごく軽くなって、フェザータッチという印象である。さらにクリック音が小さくなるというウレシイおまけが付いていた。フェザータッチに関しては自分は好きだが、マウスのボタンの上で指を休ませることが難しくなった(指から力を抜くとクリックしてしまう)ので、人によって好悪が分かれるかもしれない。

ソールに関して
購入当初からソールが薄いことが気になっていたので替えた後のほうが自然に感じる。2週間ほどたって交換当初の感動スベスベ感はなくなっているものの、ソールの枠を擦る底突き感はないので、当初の目標は達成されている。2セットで1000円程度、1セット500円程度なので、4半期ごとぐらいで交換してもよさそうだ。

終わった後、これもやればよかったと思うこと
ホイール回転のクリック切り替えのボタンを軽く押せるように調整すればよかった。また、ホイールのクリック感をもっと小さくする方法を検討すればよかった。この辺りは次に開けたとき(悲しいことに定期的にチャタリングは起きるそうだ)に確認してみようと思う。