2020年 登場予定のUMPCを比較する

※このページは適宜更新予定です。
コロナウィルスの影響で先行きの見通しは不透明だが、今年もUMPCの発売が予定されている。

特に2019年10月時点では、2画面に対応したWINDOWS10 Xを伴って、MicrosoftやLenovoをはじめとした大手メーカーがこの分野への再参入の意向を見せていた。ただ、残念ながらコロナの影響を受け、Microsoftの計画は後ろ倒しになる可能性もあるようだ。

「Microsoftの2画面デバイスSurface Neo」も他社のWindows10 Xデバイスも今年中のリリースは難しい見込み

https://www.zdnet.com/article/microsoft-dont-expect-any-windows-10x-devices-this-calendar-year/

一方で現在のUMPC復興の祖(といってもよいだろう)、Game Pad Digitalは8インチ筐体にできる限りの性能を詰め込む『GPD WIN MAX』を予定しているし、これを追い落とさんばかりの勢いでONE-NetBookは7inchサイズのモバイルゲーミングPC『One GX』を出そうとしている。現時点の情報から以下のようにまとめた。期待を込めてSurface NEOも入れておいた。

2020. 6. 5  更新(GPD WINMAX 日本予約受付開始
       ONE-NETBOOK Technology One-GX 6/29 予約受付開始)

2020.5.23 更新(ONE-NETBOOK Technology One-GX1追加)
2020.5.19 更新(GPD WINMAX Indiegogo にてクラウドファンディング開始)
2020.5. 8 更新(One GX仕様)
2020.4.30 更新

メーカー16GBONE-NETBOOK TechnologyONE-NETBOOK TechnologyMicrosoft
機種名GPD Win MaxOne-GX1One GXSurface Neo
CPUCore i5-1035G7Core i5-10210yTiger Lake Lakefield
Memory16GB
LPDDR4X-3733Mhz
8GB/16GB LPDDR316GB
LPDDR4X-4266Mhz
??
記憶装置512GB M.2 2280 SSD
※片面実装のみ
256GB 5Gモジュールか追加記憶装置搭載可能512GB +
M.2 2242スロット
??
画面サイズ8inch
(1280*800)
7inch
(1920*1200)
7inch
(1920*1200)
9inch×2画面
??
本体サイズ(mm)207×145×26173×136×21??×
??×
??
??×
??×
??
本体重量790g623g??650g
デジタルペン×????Surfacepen
カメラ×??????
スピーカーステレオ??????
バッテリー5000mAh×312000mAh12000mAh??
拡張ポートThunderbolt 3*1,USB Type-C 3.1 Gen2*1,USB Type-A 3.1 Gen1*2,microSDXC(A2),HDMI 2.0bUSB C,USB A,HDMIUSB C USB4,USB A,HDMI??
冷却機構2重冷却ファン2重冷却ファン2重冷却ファン??
その他フルファンクションキー,ゲームパッド,バックライト付きキーボード,タッチパッド, WiFi6,Bluetooth5.0取り外し式ゲームパッド,SIMスロット(4G,5G対応),バックライト付きキーボード取り外し式ゲームパッド,SIMスロット(4G,5G対応),バックライト付きキーボード2画面
登場予定クラウドファンディング実施中(¥83,783)
5月18日~6月末日(Indiegogo)
クラウドファンディングの
終了次第発送開始予定
日本ではGPD Japanデントオンライン などが代理店として予約開始。各社特典がある。
6月29日予約開始 8月出荷予定??11月?
参照URLhttp://gpd.hk/gpdwinmax
IndieGOGOのGPD WINMAXページ
https://twitter.com/one_netbookhttps://twitter.com/one_netbookhttps://www.microsoft.com/en-us/surface/devices/surface-neo

今年の注目機種

まずはGPD のGPD WIN Maxである。twitterで頻繁に情報発信が行われていて、ホームページも仕上がってきており、発売までもう一息、といった印象だ。このホームページの様子を見ると近日中に「発売」されそうな印象を受ける。
4月30日時点で公式のTwitterでは5月18日から6月末日までIndiegogo でクラウドファンディングを実施し、その後発送となっている。だとすると7月の下旬には日本にも届く可能性があるだろう。
大きな特徴は今までのGPD WINシリーズやGPD Pocket 2などに採用された省電力プロセッサではなく、一般的なノートPCに使われるCore i5-1035G7が採用されている点である。このプロセッサは4つのコアを持ち、インテル® Iris® Plus グラフィックスに対応した高機能版で、Core m3の7y30や8100yといった低消費電プロセッサと比べて非常に高い処理能力を持っている。それに加えて16GBのRAMや512GBの高速SSDといった一般的なA4ノートPCを凌駕するパーツを奢るだけでなく、強化された冷却系や高速なメモリなど、その性能を引き出す工夫が凝らされている。また、Thunderbolt3に対応し、外付けGPU BOXの接続も謳われており隙がない。

自分としてはキーボードにフルファンクションキーが採用された点にも注目している。文字変換でF8~F10をよく使う自分としてはかなりありがたい。
馴染みがない位置についたタッチパッドの使い勝手は気になるが、自分は中指でタッチパッドを操作するので、むしろ使いやすいかもしれない。
ゲームをやる場合でもマウス操作なので自分にとってゲームパッドはあまり重要ではない。だが、Steam版のファイナルファンタジーVII リメイクが発売されたらなくてはならない存在になるかもしれない(GPD WIN MAXで動くとよいけど…)。
もはやゲームでも何でもできる小型ワークステーション、といった雰囲気のGPD WIN Maxだが、立体的に放熱器が構成された筐体の厚さは26mm、重量は790gということで、そこまでの性能が必要ない人にとってはオーバースペックとなる可能性もある。こうしてブログを書いたりwebを見るぐらいなら省電力プロセッサでも問題ないからだ。

次に、『One GX』である。採用されるCPUは「Tiger Lake Y」とみられており、省電力版ながらGPD WIN MAXよりさらに1世代新しいプロセッサが搭載され、GPD WIN MAXより高速な4266Mhzのメモリを搭載する。10WというTDPからGPD WIN MAX(15W~25W)を処理能力で超えることはないと思われるが、これまでのUMPCとは一線を画す性能になるだろう。ONE-NetBookはDiscordやTwitter上で積極的にOne GXの情報発信を行っており、5月から公募したユーザーによるテストを行う予定である。また、Simスロットを装備し、5G通信にも対応するようだ。5Gが下馬評通りの性能を発揮すれば、ライトユーザーはクラウドゲーミングで事足りるようになるかもしれず、エポックメイキングとなる可能性を秘めている。また、USB4に対応し、こちらも外付けGPUボックス(eGPU)を使用可能とする構想のようである。
また、任天堂Switchのようにゲームパッド部分が取り外し可能であるため、パッドを外すと収納の自由度が上がって持ち運びしやすくなりそうだ。またこのギミックはガジェット好きにはたまらないかもしれない。
最新のCPU、最高速のメインメモリ、最新規格のUSBという構成を製品としてまとめきれるか、という点は気がかりではある。自分としてはベースコンポーネントがOneMix3の後継に生かされ、7inch液晶画面でsurfacepenに対応した2in1 PCになるといいなぁと期待している。

One-GXは当初は2020年半ばに登場する見込みであったが、パーツ供給の問題か、開発の問題によってTiger Lake版は後ろ倒しとなったようで、One-GX1という i5-10210Y搭載機をまずはクラウドファンディングするようである。ゲームパッドの合体・分離機構は継承されるもののGPUの性能は7Y30や8100yと大差ない上、Thunderbolt3も搭載されないのでゲームへの対応という点では後退してしまっている。ただし、5G SIMへの対応は残されたようだ。

最後に登場が遅れてしまうかもしれないMicrosoftのSurface Neoは、サイズが多少大きいもののタブレットとノートPCの中間を担う意欲的な製品である。重量は650gを予定しているということで画面サイズと比べると軽量だといえ、MSならではの高いレベルに引き上げられたバランスが期待できる。surfacepenには当然対応しているだろうし、自分がこのブログでしつこく指摘しているスピーカーの音質も高レベルになるのではないか。CPUのLakefieldはAtomをベースとする省電力コアとCore系のコアを両方備えた新しい低消費電力CPUである。問題は、タッチパネルキーボードがどれだけ使い物になるか、という点で、FとJにとっかかりがないとタッチタイピングがしにくい自分としては気になる点である。以前東芝のlibretto W100という2画面端末があったが、キーボードの使いにくさで購入には踏み切れなかった。Surface Neoではその点も考慮されているようで、物理キーボードが別途装着できるようになっている。

外出の自粛が要請されている中、数少ない楽しみ事となっているので、各社ともコロナの逆境に負けず開発が進むことを祈念してやまない。