自分にとって革新的だったアサヒ ビアリーのラインナップに早くも新しいフレーバーが追加された。
ビアリーは大都市圏近郊で先行販売され、全国に展開するというマーケティングが行われた。自分は前の記事で書いたように気に入ったので常用したいと思ったものの、当初は品薄だったのかコンビニやスーパーでも入荷が不安定で、「これを飲んだら次はいつ巡り合えるか…」なんて思ってしまってなかなか手を付けられなかったりした。
最近ようやく近所のスーパーでも見かけるようになって好きな時に飲めるようになってきた矢先、新商品が発表された。
それがアサヒビアリー香るクラフト(新しいウィンドウで開きます)である。
こちらもまずは大都市圏からのテストマーケティングということだったので、見つけて即時購入した。
自分のノンアルコール・微アルコール飲料に対する思いは以前の記事の通りなので、この分野の商品が盛り上がるのはとてもうれしいのだが、何がビアリーと異なるのか、飲む前に比較してみた。
商品名 | アサヒビアリー | アサヒビアリー 香るクラフト |
原材料 | 麦芽(国内製造)、スターチ、麦芽エキス、ホップ、コーン、米/炭酸 | 麦芽(国内製造)、スターチ、麦芽エキス、ホップ、大麦、コーン、米/炭酸、香料、苦味料 |
アルコール分(度数) | 0.005 | 0.005 |
純アルコール量(g) | 0.4g | 0.4g |
エネルギー | 33kcal | 33kcal |
たんぱく質 | 0.1~0.5g | 0.1~0.5g |
脂質 | 0g | 0g |
炭水化物 | 7.4g | 7.4g |
糖質 | 7.4g | 7.4g |
食物繊維 | 0~0.2g | 0~0.2g |
食塩相当量 | 0~0.03g | 0~0.03g |
プリン体 | 6.5mg | *6.5mg |
賞味期間 | 9ヶ月 | 9ヶ月 |
表からわかるようにアルコール分はもちろんのこと、成分はビアリーとビアリー香るクラフトで違いはないようだ。
ただ、原材料には違いがあり、ビアリー香るクラフトには大麦・香料・苦味料が加えられている。
ところでビアリー香るクラフトにはクラフトビールを連想させる「クラフト」というワードがついているが、そもそもクラフトビールとは何だろうか。あまり意識したことがなかったが調べてみると以下のような説明を見つけた。
簡単にまとめると、クラフトビール(もしくはクラフトビールの醸造所)とは
・小規模であること
・独立していること
・伝統的であることの3つの条件を満たしているということとなっている。
日本ビアジャーナリスト協会(新しいウィンドウで開きます。)
ただ、これはアメリカの基準ということで、日本では
日本における「クラフトビール」の定義は、日本の事情に合わせ今後考えていくべきであり、確立していくに違いない。それもまた楽しみのひとつである。
日本ビアジャーナリスト協会(新しいウィンドウで開きます。)
と結んであり、明確な定義は無いみたいだった。
そもそもビアリーはビールではないし、「クラフトビールのように個性を出しました」、ぐらいで考えておけばよいのだろう。
それでは注いでみる。
謳い文句どおり華やかな香りを感じる。これはビアリーにはない特徴だ。一口飲んでみるとより強くその香りを感じることができる。添加されている香料によるものだと思うが違和感は感じなかった。アルコール飲料はアルコールの揮発も香りの広がりに一役買っていると思うが、前回のレビューでも香りの強さはドライゼロ、スーパードライ、ビアリーの順番だった。ドライゼロには香料が含まれているのでこの順番になったものと考えられる。ビアリー香るクラフトは香料が入っているとはいえドライゼロほど強くはなく、不自然には感じなかった。ただ、若干ノンアルコールビールに寄ったような印象もある。のど越しはビアリーと変わらないが鼻に抜ける香りは華やかで、香りも相まってビアリーに比べるとにぎやかな味わいである。相方は「私はビアリーのほうがよい」ということだった。
自分としては飲み物がメインの時はビアリー香るクラフトで食事などの際はビアリーという飲み分けかな、と思っている。難しいとは思うが、ペールエールが大好きなので、ビアリーペールエールがあったらよいな、と相方に言ったら「そんな時は普通にアルコールが入ったビールを飲めばいいじゃん」と言われた。もっともだと思う。