GPD Winminiは絶対的な性能は目指していないいうことではあるが、CPU性能・メモリ容量・SSD容量とも自分の手持ちの中では最高スペックということで、どの程度の性能が出るのか確認した。
※能登半島地震で被災された方にお悔やみとお見舞いを申し上げます。一日も早く日常が戻りますよう祈念しております。
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◆自分のGPD Win MINIの構成:
CPU: Ryzen7840u メモリ:32GB SSD:2TB BIOS:2.18
※性能をオーバーロードできるVer2.55のBIOSの提供が始まっているが、今回はデフォルトの2.18版で検証する。
◆テストパターン
1 AC接続 TDP 15W
2 AC接続 Motion AssistantでTDP 20W
3 AC接続 Motion AssistantでTDP 28W
◆設定:
・Windows側:バランスのまま
・Adrenalinツールでメモリをゲームに最適化
(パフォーマンス→チューニング→メモリオプティマイザーを「ゲーム」)
・BIOSでメモリをGameOptimisedに設定。
(NBIO Common Opitions → GFX → Configuration → iGPU Configuration を「Game」)
◆テスト項目:
Passmark、PCMARK10、3Dmark(Firestrike、Timespy)、FF15 ベンチ、Cyberpank2077
1. PassMark
ベンチマークテストについてはこちら(PASSMARKソフトウェアのページを開きます)
TDP15W時に比べて20W時は10%程度向上する。これはGPD Winmax2のTDP30W時に相当する。では28W時はどうかというと20W時よりスコアが落ちた。TDP28Wに対して排熱が追い付いていないのか、設定が効いていない可能性がある。
2. PCMark10
ベンチマークテストはこちら(PCMark10のサイトを開きます。導入にはSteamが必要)
TDPを上げていくと順当にスコアが伸びていった。過去に行ったGPD Winmax2との比較では、15W時でGPD Winmax2の28Wに並び、20Wで超えるものの、GPD WINMINI(28W)とGPD Winmax2(30W)ではWinmax2(30W)が勝つというちょっと不思議な結果となった。
3. 3DMark
ベンチマークテストはこちら(3DMarkのサイトを開きます。導入にはSteamが必要)
FireStrikeではTDP20W時でGPD Winmax2の30W時を超えるスコアとなった。TimeSpyでも同様で、20Wにするとスコアは大きく伸び、Winmax2の30W時を超えてくる。映像を見ていてもスムーズに流れている印象がある。28Wにするとさらにスコアは伸びたがほとんど誤差の範囲だった。
ネットで見かけるAMD Z1や一般的なRyzen7840u搭載機には多少及ばないが、20Wでこのスコアであれば特段不満は感じない。
4. FFINAL FANTASY XV BENCHMARK
ベンチマークテストはこちら(Final Fantasy XV ベンチマークのサイトを開きます)
フルスクリーンで実行。傾向は3DMarkと同じだった。
5. Cyber Punk2077ベンチ
CyberPunk2077のサイトはこちら(STEAMが必要です。ベンチマークにはアプリの購入が必要です)
フルスクリーン/プリセットは低/1980×1080/FSR:自動 で実行。20Wなら十分プレイ可能だと思われる。
6. まとめ
Ryzen7840u搭載機の中では多少控えめな性能といえるが、TDP20WでRyzen6800uのGPD Winmax2に対してほぼすべての項目で優位となった。ネットを見る限り、一般的なRyzen7840やAMD Z1に対して5%落ち、といった印象であるが、このサイズ感で実現できていることには大きな意味があると思う。また、設定をオーバーロードできるBIOSの配布が始まっており、これを使うことで(破損や寿命の短縮化などのリスクはあるが)より高い性能を狙えそうだ。実際に導入したところTimeSpyで3000を超えたので別途テストしたい。
とはいえ、機体の寿命を縮めたり損傷のリスクを負わなくても、15WでGPD Winmax2のTDP28Wに匹敵する性能が出せるため、バッテリー重量と排熱を抑えながらゲームプレイが可能だ。軽量で持ちやすい筐体と相まって、隙間時間でのゲームプレイがはかどりそうだ。自分もCyberPunk2077、ホグワーツレガシー、ARMORED CORE VI と購入したはよいものの、どれも進められていないので、次の魅力的なタイトルが出てくる前にこれらの消化に取り組みたい。