GPD Pokcet2をデスクトップPCのように使っているが、ちょっといいものを、と思い東プレのREALFORCE R2 TLA-JP4-BKを購入したのでご紹介したい。
以前から使用しているのはパンタグラフ式のキーボードだったが、多少ぐらつきがあって指を置いただけで高い音が「かちゃ」と鳴る。大量にタイプする場合は結構に気になっていた。今まであまりキーボードにこだわったことはなかったが、この際なので良いものを、と思い物色を開始した。
検討のポイントは以下のような点である。
1.テンキーの有無
2.無線か有線か
3.方式の違い
1.テンキーは自分の用途では公私を通して必要ない。必要がないのにテンキーがついていると、場所をとるしディスプレイとキーボードの「F」と「J」を自分の中心線に並べたときにテンキー部分が右にオフセットして収まりが悪かったりする。だからあってもなくてもよいのではなく「無いもの」で選別した(現在のキーボードではテンキーがついているために机の上の棚と干渉してしまい、ちょっと体を左にねじらねばならず不健康である)。
2.GPD Pocket2ではBluetoothマウスを使っているが、たまに挙動が怪しいことがある。マウスのように頻繁に移動させるものでもないので安定性をとって有線キーボードが良いと考えた。ただし、ロジクールのGシリーズのマウスを仕事で使っているが、誤作動したことはないので専用の無線機でやり取りする方式であれば良いのかもしれない。
3.今までキーボードにこだわったことがないので判断不能(笑)。うるさくなくて打っていて疲れないのが良いなー、ぐらいでいくつか候補を挙げて家電量販店へ。 購入したのは RealForce R2 TLA-JP4-BKだった。
選んだ理由
- 上記に合致する「テンキーなし 」「有線」「確立されたブランド」
- 静穏設計が謳われている
- ストロークの大きさをスペーサーで調整できる
- 日本語キーボードである
店頭のデモではスペーサーが入っていなかったのでちょっとぶかぶかした印象だったのだが『Real Force』を信じて購入した。
キーを取り外してスペーサーを設置
さて、タイピストたちはロングストロークのキーボードを使い、底突きしないように使う、とも聞くが、自分はそこまで究めているわけではないので、キーは押せるところまで押さないと気が済まないようだ。スペーサーは2mmと3mmのものが用意されている。浅いところでキーが止まるよう3mmのスペーサーを入れてみた。
3mmのスペーサーを入れてキーをはめなおす。
順番は意識してバラしたはずなのに一部が入れ替わっていてもう一つのキーボードを見ながら修正した。
「Fn」とカーソルの「↑」キーで感知ポイントの変更ができるので最も高いところで入力が検知されるように設定した。
使用感
キーは軽い(45g)ほうなので少し手をかけると検知されて意図しない連打が発生してしまう。最初は戸惑ったがしばらく使用していたら慣れた。
使い始めてから一週間ほど使用している。持ち帰り仕事の議事録をまとめる作業などをR2TLA-JP4-BKでやってみると速さはよくわからないものの入力の疲労がだいぶ抑えられているような気がする。
気に入ったところ | ・自分のスタイルに合ったストロークに調整可能 ・キー入力の疲労感の減少 ・キーを引き抜くためのツールがセットされている ・静穏設計で静かなタイプが可能 |
不満なところ | ・メインキーにしかスペーサーがない。その上のInsertやHomeなどは必要ないと思うがファンクションキーとカーソルキーには必要ではないか(使用しなかった2mmスペーサーを切って下に敷く予定) ・会社のPCとGPD Pocket2で共用する場合、PCが変わるごとにFn+↑キーで感知ポイントを変更する必要がある。キーボード側で記憶しておいてほしい。 ・ キーボード全体が高い。スイッチの機構のためか机からキートップまでの全高が高い。だからキーボード中心の利用時は良いが、パワーポイントのようにマウスとキーを行ったり来たりする場合は手を持ち上げる必要があり疲労を感じる。 |
そのほかに気づいた点としては、本体が重いこと。安定させるためだと思うがズシリと重く、持ち運ぶ気にはならない(自分の場合は一切持ち運ばないので問題ない)。また、ここまでキーの刻印を目立たなくする意味ってあるのだろうか。最初、APC(キーの感度の設定)の設定キーがどこにあるかわからなかった。
改善してほしい点もあるが、基本性能が高く、さすがは高級キーボードという印象である。また、使い始めてから1週間程度であるためこれから印象が変わっていくところもあるだろう。英語配列のGPD Pocket2につなぐと英語キーボードとして認識されるため、この部分の対応は行いたい。