iPhone SE2(第2世代)はiPhone SEの名前を冠するiPhone8のブラッシュアップ版という認識である。これらの3機が手元にあるので、処理能力、カメラ、通信速度を比較した。
- 処理能力(Antutu)
- カメラ(屋外、屋内通常、屋内薄暗がり)
- 通信速度(iPhone8とiPhone SE2のみ)
- まとめ
・処理能力(Antutu)
スペック表はいろいろなところに掲載されているのでここでは省略するが、
iPhone SE2にはiPhone11と同様のA13CPUが載っている。これによってどれほど性能が上がっているのか、スマホの代表的なベンチマークソフトのAntutuを使って調べた。
iPhone8は相方が使っているものだが、ちょっと拝借して今回参戦させてみた。
バッテリーが弱っている初代iPhone SEと条件を合わせるため、各機とも電源に接続している。
結果として、iPhone SE2が他を圧倒的した。総合点ではiPhone8が初代iPhone SEの6割増し、iPhone SE2はiPhone8の7割増しというところだ。
ただし、CPUに関してみるとiPhone8が初代iPhone SEの6割増しなのに対してiPhone SE2はiPhone8の2割増しに留まる。
総合性能で差がつくのはiPhone SE2のグラフィック性能がiPhone8の3倍近いからである。UXでもiPhone SE2はiPhone8の4割増しということだが、普通にWEBブラウズをしている限りではこの差を体感することはあまりない。
・カメラ
自粛中ではあるが天気も良かったので荒川の土手を散歩がてら3機種で撮影した。
iPhone5あたりからある程度のスマートフォンであれば晴れの日に順光で屋外なんていうシチュエーションで不満のあるものは少なかったように思う。この3機種の比較でもリサイズしてしまうとほとんどはないように見える。ただし、解像度が高いiPhone8とiPhone SE2はよりくっきり映る。遠くのビルの拡大図を見ると初代iPhone SEに比べてiPhone8とiPhone SE2はディテールを保っている。より詳しく見るとiPhone8のほうがよりノイズが少ないようにも見えるが、撮影素子の個体差によるものかもしれない。
次に屋内で撮影した。
本当は実家の猫を被写体にしたかったところだが、今帰省するわけにはいかないのでドコモのポインコをスカウトした。
屋内で蛍光灯の下で撮影すると、コントラストが大きくなるために黄色い部分が色飛びしてしまう。意外にも難易度の高い被写体のようである。
iPhone8は盛大に色飛びしているが、これでもしっかりタップで被写体をポインコに合わせている。ポインコがアップになるように撮影すればいずれも色飛びは発生しなかった。初代iPhone SEは全般的に暗めである。
次に蛍光灯を消し、カーテンを閉めて薄暗くすると、若干iPhone8はぶれてしまったが、iPhone SE2は比較的綺麗に取れている。特にiPhone8ではカーテンが外光とのコントラストで白飛びしているがiPhone SE2では発生していない。
近づいて撮影した場合でもiPhone SE2はポインコのディテールをしっかりとらえられている。このような違いはプロセッサの処理能力に起因するものと考えてよいだろう
・通信速度
以前と同じようにau光の達人さんのサイトで計測した。全体的にiPhone8のほうが高速になっているが、何度やってもこのような傾向だった。通信チップが変わっているのだろうか。
・まとめ
3機種を比較してきたが、iPhone SE2は順当な進化をしていることが見て取れた。iPhone8から買い替えるのはよほどゲーム好きでなければおすすめできないが(相方は買い替えるそうだが)、カメラ性能の向上に小型のiPhone SEを待っていた自分でもどこかに出かけたくなった(自粛だけど)。
また、初代iPhone SEからiPhone SE2にして最も感動したのはスピーカーの音質で、音質も小さい割には低音が出ており、昔のポータブルラジオの比ではない。このスピーカーがGPDシリーズやOneMixシリーズにつけばなー。