Onemix3 開封レビュー

GPD Pocket 2には非常に満足しているが、新機種は気になる!ということでGeekBuyingでOnemix3を購入した。
このOnemix3が届いたので開封レビューを書いてみる。

新商品どれにする?

10インチ未満の小型ノートPCは今、複数の企業が参入してちょっとした盛り上がりとなっている。(詳細は2019年 これから登場するUMPCを比較する参照のこと)先駆者であるGPD社は新商品としてGPD P2 Maxを発表しているし、ONE-NETBOOK Technology社はOnemixシリーズの3代目としてOnemix3を発表した。6月段階では日本代理店のテックワン社が予約を受け付けている。発売は7月末とのことだ。
さらにはCHUWI社のMinibookやTopjoyのFalconといった新興勢力も見え隠れしている。各々のスペックも大体わかってきている中で今回はOneMix3を選んだ。
選択のポイントは以下の通り。

  • 少なくともGPD Pocket 2より性能が高いもの
  • なるべく小さいもの

1番目の選択肢でFalconやCuweiが消え、2番目でP2 Maxが消えてOnemix3を購入することにした。Onemix3は当初はつくといわれていたLTEが取りやめとなった点は残念だが、4台の中では最もバランスが取れていると思う。余談だが、LTEのパーツは基板上に残っているため、足りないパーツを購入してきて自分でLTE化した猛者も居られるそうだ。

開封

届いた箱は高級感があって、かっこいい。GPD Pocket 2の箱と比べると中身が大きい分箱も大きい。開けてみると中の仕切りが破れていた。こういうところを気にしていると、中国の製品は買えない。箱の高級感はGPD Pocket 2の箱のほうが上という印象だ。だが、中身のOnemix3に関しては非常にしっかりしたつくりになっていてチリもしっかりあっており、細部まで綺麗に仕上げられている。もはや「中国製品は…」なんてことは言えないのではないかと思う。天板のロゴについては賛否ありそうだが、自分としてはワンポイントがあったほうが良いと思う。GPD Pocket 2を使っていると人に「それなに?」と聞かれることが多い。ここにネームが入っていれば伝えやすくなりそうだ。

中仕切りの両端が切れている。細かいことで目くじらを立てては…
シルバーのキーボードがかっこいい

今回は販売と同時に入手するためにGeekBuyingで購入した。日本でWifiやBluetoothなどの通信機能を使用する際には総務省の技術基準適合認定を受け、それを示す通称「技適マーク」がついた機器を使用しなければならないがGeekBuyingで購入したOnemix3にはそのマークない。技適がない機器を一時滞在する外国人以外が使用するのは違法であり、罰則も存在する。一方でONE-NETBOOK Technologyの日本代理店であるテックワンは現在予約を受け付けている。こちらが販売するものには技適マークが添付されるそうだ。とはいえテックワンが販売するものもGeekBuyingが販売するものも通信部品が違うとは考えられないし、個人で使用する場合、そこまで神経質になる必要もないだろう。そうはいっても、公の目に留まるブログということもあり、wifiアダプタを購入した。今後通信が発生する際にはこちらを使用するつもりだ。

GeekBuying版には技適マークはない
技適マークがなかったので用意した。wifiアダプタ tp-link AC600 

GPD Pocket 2と比べると二回り程度大きい。重さも明らかにずっしりしている。実際に計ってみると公称より40gほど重かった。GPD Pocket 2も公称値より重かったので「そうだよな」と納得してしまうが、日本企業で同じことが起きたらクレームものだろう。卵にして約一つ分、公称と5%以上違うというのは誤差とは言えまい。見えない部分に関してもしっかりやってほしい。

公称は659gのはずだが…

各部の確認

Onemix3のGPD Pocketとの大きな違いは2in1 PCであり、ディスプレイを折り返すとタブレットモードになる機能である。早速折り返してみるとこれがめちゃくちゃ気持ちいい。スッ…と180度まで開き、そこから少しトルクを強めて360度まで開く。最後のところではトルクが抜けるようになっていて360度開いた状態でぴたりと止まる。意味もなく開いたり閉じたりしたくなる良い出来だと思う。

蓋に切り込みがあるので指がかかりやすく開けやすい。これはGPD Pocket 2にない良い点
折り返したところ。ゴム足に当たるところまでピタッと折れる

キーボードは、これもまた非常に打ち心地が良い。大きなキーだからというだけでなく、打鍵音も静かで底突きしたところでソフトに止まる印象がある。会社のPCであるR63に比べても打ち心地が良い。BackSpaceとDelが逆になっているが、「0」の隣がBackSpaceなのであまり違和感はなかった。
光学ポインタも使いやすい。GPD Pocket 初代の時はたまにマウスクリックとスペースを押し間違えてしまっていたが、One mix3の配置だとそれは起きにくいようだ。
一点気になるのは電源ボタンで、他のボタンと同列に並んでいるので間違えて触ると電源が落ちてしまう。

愛用のPorterのポシェットに入るかどうかも試してみた。
(PORTER(ポーター) Jet Set トラベルショルダーバック レビュー (Kindleケースにパソコン入れて)
横幅はピッタリ、というかかろうじて入ったが縦側が飛び出てしまう。しかし、蓋を閉めることは出来たのでどうにか運用できそうである。

意外とすんなり入った。上は飛び出る
どうにか蓋を閉めることもできたがみっちりしている

最大の欠点

自分が現時点で感じるOnemix3の最大の欠点は、モノラルスピーカーという点だ。ステレオスピーカーだったらGPD Pocket 2と入れ替えかな、と思っていただけに大いにがっかりである。(自分のステレオスピーカーへの思い入れについては
やっぱりステレオがいい! USBスピーカー MM-SPU10BKレビュー参照のこと)

まとめ

Onemixシリーズを触ったのは今回が初めてだ。GPD Pocket初代からGPD Pocket 2に変わった時も、凄くつくりが良くなった。Onemixシリーズも版を重ねるごとに洗練されてきたのだろう。上部のキー配列にはまだ難があるが、大きくなったディスプレイも含めて実用性は普通のノートPCと比べてもそん色ない。また、イイモノ感も増大しており所有することを楽しめるようにもなってきたと思う。
とりあえずはベンチマークをとったりしたら一旦放流してLTEが搭載された上位機種がでたら買おうかな、それ時にはステレオスピーカーになっているといいなぁと思う次第である。