GPD Pocket 2をThinkVision P24h-10につないでメインPCとして使用しているが、残念なことにGPD Pocket 2はモノラルスピーカーであり、USB-TYPE C 接続しているThinkVision P24h-10にはスピーカーがついていない。
必要な場合はイヤフォンを接続していたが、スピーカーが欲しくなって、MM-SPU10BKを購入した。
GPD Pocket 2にはとても満足しているのだが、GPD Pocket やONE MIXなど7インチのポケットPC達はモノラルスピーカーである。「ノートPCのスピーカーなんて貧弱だからステレオでもモノラルでも同じ」とか「左右幅がないとステレオの意味がない」といわれることがある。
しかし、自分としてはモノラルとステレオの違いはモノクロ映像とカラー映像の違いのようなもので、音質とはまた別の概念だと思っている。スマホの画面でカラーのワンセグ動画を見るのと8K放送で高精細な白黒映像を見るのが異なるように体験として異なると思うのだ。
高音質を謳うモバイルスピーカーのSRS-HG10などはGPD Pocket 2とほとんど同じ幅でありながらステレオスピーカーである。もっと幅があるに越したことはないのだろうが、モノラルとステレオはやっぱり違うんである。
自分がPCから音を出すシチュエーションとして、出張先でRADIKOで地元局を聞くのが好きだ(有料会員なのでエリアフリーが使えるが地場のラジオ局を聞くのが良い)。しかし、GPD Pocket 2のモノラルスピーカーではちょっと気合が入らなくて「まぁ聞かなくてもいいか」となってしまったりする。
選択
出張時のモノラル問題は解決できないが、自宅での環境を改善しようとスピーカーの検討を始めた。ステレオにはこだわりがあるが、糞耳なので音質はそれほど気にはしない。今回は折角ThinkVision P24h-10とケーブル一本でGPD Pocket 2を接続していることもあり、USBスピーカーを条件とした。BlueToothのスピーカーも持っているのだが、電子レンジと同時に使うと音が切れるので選択からは外している。
ThinkVision P24h-10にスピーカーをつないでケーブル一本でサウンドデバイスが切り替えるのが目的だ。
MM-SPU10BKを購入
MM-SPU10BKはサンワサプライから発売されてるPC用のスピーカーで出力は左右で合計6W。実売2000円程度と購入しやすい金額だ。しかし、自分が求める機能はすべてそろっている。
まず、フロントのアナログ音量調整つまみ。YouTubeを見ているとサウンドレベルが一定ではなかったりCMの音声がやたら大きかったりして頻繁に音量を変更する。そのような場合にフロントボリュームつまみは効いてくる。写真にあるようにマウスの前にスピーカーを設置したことで音量変更は非常にしやすくなった。
次にフロントにイヤフォンジャックがある点で、イヤフォンも接続しやすくなった。ThinkVision P24h-10のイヤフォンジャックにスピーカーを接続すると、この利便性は得られない。
そしてUSBスピーカーなので電源とデータをスマートに一本のケーブルで賄える。
音質
音質は価格なりといったところ。購入当初は若干高音がくぐもるなぁと気になったが10時間ほど使い続けていたら気にならなくなった。耳側がエージングされた可能性はある。
当たり前だがGPD Pocket 2のスピーカーとは比較するのも失礼なレベルだし、ほとんどすべてのノートPC内臓スピーカーより高音質だろう。Surface Pro4やiPad Proを購入したときは「モバイルデバイスのスピーカーも進化したな」と思ったものだが、やはりそれよりMM-SPU10BKのほうが良い。
ゲームで使える?
最近(いまさら?)、訳あってWorld Of Warshipsを始めた。以前のUSBスピーカーではゲームの音声が出ないという話を聞いたこともあるが、問題なく再生される。
まとめ
価格がリーズナブルでフロントイヤフォンジャックやアナログボリュームなど使い勝手もよい。GPD Pocket 2を外せばディスプレイの電源が切れ、連動してスピーカーもオフになる。オンにするのもGPD Pocket 2をつなぐだけ、と非常に手軽であり、現在の運用にとてもマッチしたスピーカーだと満足している。