虎ノ門のロボットカフェ?Cafe & Deli GGCo.に行ってみた

東京都港区の虎ノ門の『Cafe & Deli GGCo. 』 でロボットがドリンクを自動搬送する実証実験が始まったので行ってみた。
ちょっと未来を感じることができる取り組みで思った以上にワクワクした。気になる方は試してみてほしい。

※筆者はしがない会社員ですが、『駅ナカ シェアオフィス「STATION WORK」を使ってみた や当記事などの体験、ブログの作成は有給休暇など業務時間外に行っております。 悪しからずご承知おきください。

『駅ナカ シェアオフィス「STATION WORK」を使ってみた』 にも書いたように新しい取り組みや実証実験はインターフェースがこなれていなかったり担当者がその業務に慣れていないことも多く準備や登録、実際にサービスを受けるまでに手間がかかることが多い。なのでよく調べたり時間と心に余裕をもって行くように心がけている。

この取り組みが行われているのは東京都港区虎ノ門の城山トラストタワーにある
『 Cafe & Deli GGCo.』である。

◇時間は15時から19時30分期間は6月まで(予定)
 ※ 時間は変更になったりサービスが中止されたりする可能性があります。
   詳細はお店にご確認ください。

お店に到着したのは夕方ごろ、外からではイベントをやっている雰囲気はない。案内の方などもおらず、事前に調べていかなければそれと気づく人はいないのではないだろうか。実証実験であまり広まっても困るから「知る人ぞ知る」でよいのかもしれないが。

カフェの様子。特に実証実験の記載はないが…

ニュースリリースによるとバーコードの札が立っている席に着き、QRコードを読んで注文をするとある。見回してみると上の写真のカフェブースの前に打ち合わせスペースがあり、いくつかの机にQRコードが貼ってあった。

ロボットが届けてくれるのはこの机。5-10席程度あったように思う

ちょうど空いている席があったのですぐに座ることができた。周りを見回してもロボットさんはいないようだ。机の上のスタンド以外説明もない。
注文にはスマホアプリの『O:der』を利用する。初期設定時に2段階認証があるが決済情報の登録はなく、どうやって支払いが発生するのかこの時点では不明だった。
O:derを立ち上げると位置情報が連携されているので、Cafe & Deli GGCo.のページが自動的に表示される。 机の上のバーコードを読み取るとメニューが表示された。実際にはより豊富なメニューがあるが、当面、ロボットが運んでくれる商品は限定されるとのことだ。

メニューは一部商品とのこと

商品を選択をするとカード登録を促されるので指示に従う。
しかし、所要時間20分とでた。本当にコーヒーが飲みたい時なら対面のカウンターに注文に行くだろう。もちろん今日は全く問題ないのでオーダーを完了する。
メールを読んだりしていると目の端をロボットがカウンターに向かって走り抜けていった。どうやらどこか別のところにサーブしていたようだ。高層階のオフィス連にも無人搬送しているということなので、このビルで仕事をしている方はロボットと乗り合わせるのも当たり前なのかもしれない。
この時点で5分ほど時間がたっていた。さらに待つことしばし、

この日は朝からブラックばっかりだったので生キャラメルコーヒーを選択したが…20分は長い…。
ステータスはわかるのでおとなしく待っていると
キター!

まだ10分ほどしか経っていなかったので他のお客さんのところに行くのだろうかとも思ったが、周りにはほとんどお客さんがいないので小生の生キャラメルコーヒーのはずだ。

「お届けしています」のメッセージとドライバーのわんこさんがかわいい。3人乗り。

さらに近づいてきてパカリとふたが開いた。コーヒーは自分で取り出す必要がある。写真は撮れていないが商品を取り出したあと評価を聞かれる。高評価をつけると「喜びの舞」を踊ってくれる。
ひとしきり踊った後帰っていく。

なぜか英語…
「お家に帰ります 」
生キャラメルコーヒーはおいしかった。蓋にもなるマドラーにおじさんは感心してしまった。
これ便利だな。

このロボットはSavioke サビオーク Inc.が開発した「Relay」という自動搬送ロボットである。品川プリンスNタワーでも「HARRY」という名で客室への無人搬送サービスを行っている。
自動搬送で商品を持ってきてくれるロボットは初めて体験した。 本番を考えた場合、客が立ち上がって自ら商品をとるというスタイルには抵抗があるという人もいるかもしれない。
しかし、小柄な分だけ愛着が沸いた。ペットのわんこがものをとってきてくれる感覚に近いかもしれない。人が行きかう通路を横切って止まったり向きを変えたりするのを見ていると「がんばれ!がんばれ!」と応援してしまう。
警備ロボットのように大柄だと受ける印象はだいぶ異なるだろう。単に「ロボットがコーヒーを運んでくる」というと「そんなもんか」と思ってしまうが、茶運び人形をみて心が動いたことがある方は体験してみてほしい。