GPD Pocket2と相性抜群 ThinkVision P24h-10レビュー

ベンチマークなどでGPD POCKET2は現在メインで使用しているSurface Pro4と同等の性能があることが分かった。しかも実際の使用感は8GBのメモリを積んでいることでメモリが4GBのSurfacePro4より快適に感じることも多い。
そこでUSB TYPE-CディスプレイのThinkVision P24h-10 を購入し、メインマシンとしての使い勝手を確認した。

  1. USB TYPE-Cによる映像出力
  2. ThinkVision P24h-10 を選択
  3. ThinkVision P24h-10 その他の機能
  4. 初代GPD Pocketをつなげる
  5. まとめ

USB TYPE-Cによる映像出力
自分の用途に対してGPD POCKET2は十分な性能を持っていることが分かった。しかしメインマシンとして使うにはさすがに7インチのディスプレイは小さすぎる。
外付けのディスプレイを検討するわけだが、GPD Pocket2のUSB Type-CポートはType-Cオルタネートモードに対応しているため、映像、音声、USBとしての信号を出力することができる。また、電源入力も同時に行えるというマルチポートなので、対応する外付けディスプレイであれば ケーブル一本で映像と音声、データを入出力しつつ充電することができる。

USB TYPE-Cオルタネータモードのイメージ

化け物みたいな規格だと思っているが、20年ほど前、USBが出てきた時も「データのやり取りと電源供給ができるケーブルで機器を問わず接続できるなんて!」と夢の規格扱いだったような気もする。

そんなわけで早速Type-C入力が可能なディスプレイを吟味した。

ThinkVision P24h-10 を選択
家電量販店などで見る限り、個人的には4Kなら40インチは欲しいと思う。しかし、スペースは限られているため30インチ以上のディスプレイは置き場所に困ると思われる。 と同時にGPD Pocket2自身がフルHDなのでそれを超える解像度がないとそれはそれで寂しい。

よって、条件としては、フルHDを超える解像度であること、30インチ未満であること、そしてもちろんUSB Type-Cでの映像入力が可能なことである。
いくつかのディスプレイを調べた結果、Lenovoの『ThinkVision P24h-10』が好適と思われた。というかほぼ一択だった。

LenovoThinkVision P24h-10
画面サイズ23.8型
解像度QHD 2560x1440
入力端子USB Type-Cポート、DisplayPort、HDMI
USB Type-Cポートでの電源供給あり
USBハブ機能USB 3.0 x4ポート
(うち一基が高速充電対応)
応答速度4ms
オーディオ出力イヤホンジャック
スピーカーなし
重量5.69kg

一つ不安点としてはUSB TYPE-Cの供給電力がわからない点である。PCや周辺機器の利用電力をディスプレイの供給電力が下回ると電力供給が行われない。とはいってもGPD Pocket2はノートPCとしては最も消費電力が少ない機種の一つだろうからさすがに行けるだろう、ということで購入に踏み切った。
価格は以前ThinkPad8を購入した時にWEB会員になっていたため、WEB会員割引もあって公式WEBショップで¥34,560(税込み)だった。TYPE-C対応ディスプレイは割高なものが多いのでお買い得だと思う。
注文から4日後、ディスプレイが送られてきた。

真っ先に表示と給電状況の確認を行ったがあっけなくどちらも機能した。フルHDを超えるディスプレイはこれが初めてであるため、最初にWEBを表示させた際にはちょっと感動してしまった。 何度かケーブルを抜き差ししてみたがエラーが起きることもなくThinkVision P24h-10 と内蔵ディスプレイの切り替えが行えた。

台座と電源ケーブル、USB TYPE-Cケーブルが付属。これ以外のディスプレイケーブルなどは付属しない。

机の上に置いてみたところ。スリムなディスプレイだと思うがそれでも前を圧迫する。 ちょっと悩んで使っていない昇降式の椅子があることを思い出し、その上にのせてみた。

行き場のなかった椅子
ピッタリ(笑)
ディスプレイを乗せた椅子を机の前に置くと…いい感じ

地震対策などは後でするとしてかなり良い感じに収まった。

ケーブルをGPD Pocket2付属のTYPE-Cケーブルに変えると…
ケーブルをGPDPOCKET2 のTYPE-Cケーブルに変えてみたところ、画面を表示することができなかった。バッテリーについては『電源に接続(充電していません)』となったもののやはりオルタネートモードに対応したケーブルが必要だ。

ThinkVision P24h-10にはかなり固く太いUSB TYPE-Cケーブルが付属していた。amazonで見ても今のところ種類はあまりないようだ。

その他の機能
基本的にゲームをやるわけでもなく厳密なフォトレタッチをするわけでもないので自分が設定や調整をすることはあまりないと思われる。ユニークな機能として画面を回転させ縦型として使えるというギミックがついている。とはいえ、ケーブルを沢山つなげる自分のような使い方の場合、回転させるのはそれらの取り回しが難しくなるので「気軽に回して見る」というわけにはいかないだろう。

初代GPD Pocketをつなげると…
初代GPD PocketもUSB TYPE-Cでのオルタネートモードに対応している。
これに接続したところ全く問題なく画面が表示され、キーボードも使用できた。予備にしたり必要に応じてこちらを使用する、ということもできそうだ。

まとめ
しばらく使ってみたところすっかりこの構成が気に入ってしまった。出かけるときはスッとTYPE-Cケーブルを抜けばそのまま持ち出せ、戻ってきたらまた接続すれば外付けのキーボードが使えるようになる。
もっとも、現時点ではキーボードはありあわせだしマウスも専用のものにしたい。唯一ThinkVision P24h-10で残念なのはスピーカーがないことだ。イヤホン端子はついているのだから、ショボくてもいいからステレオスピーカーがついていればいうことはなかったのだが。せっかくなのでUSBスピーカーの接続なども試してみたい。