冷却強化とXTUを設定したGPD Pocket2をベンチマークする

冷却性能を強化してXTUを設定することで性能の向上が期待できることが分かったので改めて複数のベンチマークテストを実施して傾向を確認した。

冷却性能のチューニングについてはGPD POCKET2 改造! 放熱を改善するカスタマイズ、INTEL XTUの設定についてはGPD Pocket2にIntel Extreme Tuning Utility(INTEL XTU)を入れてみるご参照のこと。
※改造は保証が受けられなくなったり故障の原因となる場合がありますので、ご自身の判断にてお願いいたします。

Passmark、PCMark、3Dmark10、ドラゴンクエスト10ベンチを実施した。

それぞれのバージョンは以下の通り
PassMark:9.0(Build 1032)
PCMark10:1.1.1761 64
3DMark : Cloud Gate: 1.1 SkyDriver: 1.0 FireStrike: 1.1
ドラゴンクエスト10ベンチ:1.51(1280×720 標準品質 フルスクリーン)
グラフィックドライバ:26.20.100.6709   

Passmarkは3800ぐらいになるかと思ったが上昇率は10%にとどまった

PassMarkのサイトでの7Y30のスコアは3500程度なので、ノーマルだとそれより低く、XTUにより少し上回る結果となる。

Digital Content Creationの伸び率が大きい

全体では10%程度向上したPCMark10。特に伸びたのはDigital Content Creationだった。その中でもPhoto Editing Score と Rendering and Visualization Score が20%以上向上した。また、EssencialのWebBrowsingも10%以上上昇し、5166→5714となった。

3D Markは軒並み30%以上上昇。画面を見ていても多少スムーズになっているのがわかった
スコアが25%改善したドラクエ10ベンチ

結果のまとめと考察

ばらつきはあるものの、すべてのテストでXTU無しの場合を上回る結果が得られた。上昇率が高くなったのは3D系のベンチマークテストだが、これらの実行中は放熱を強化した状態であっても不安になるほど発熱する。実際にゲームをする場合は底面に絶えず風を当てるなどの対策が必要かもしれない。一方、重いWebページの閲覧などでも効果を感じることができ、3Dベンチほど激しい発熱も発生しないのでこちらは常用しても問題ないと思われる。