スリングバッグとダッフルバッグにトランスフォームするNIID CACHE Lite

バッグにはちょっとこだわりがあり、面白そうなものは購入することにしている。
中でもNIIDで2020年に購入したR1 Radiant Urban Sling は使い勝手が良かったので非常に気に入って普段使いのメインバッグになっている。そのNIIDから新しくクラウドファンディングされたCACHE/CACHE Liteの使い勝手がよさそうだったので出資した。

R1 Radiant Urban Sling(紹介記事を開きます)の使い勝手がとてもよかったので、この2年間これのみで出かけたり、サブバッグにしたりしていて、一時は会社にも持って行っていた。新しいバッグは常に探しているのだが、R1 Radiant Urban Sling を超えるほど魅力的なバッグがなかったのもR1 Radiant Urban Sling を使い続けている理由でもある。それだけに、故障などはないもののさすがにくたびれた感も出てきている。

そんな折、NIIDがクラウドファンディングを始めたのがダッフルバッグとスリングバッグの2形態をとれるCACHE/CACHE Liteだった。R1 Radiant Urban Slingに問題点があるとしたら、最低限のものしか入らないという点だ。自分の場合、本とGPD Pocket3、財布と折り畳み傘あたりがサイズの大きな携行品になるが、これをR1 Radiant Urban Sling に入れるとピッタリ満載になる。例えば出かけた先で何か購入するとすべて別に持つことになるので、もうちょっと容量が大きいほうがいいかなぁと思うことはあった。また、立体的なものはより入りにくいので、その点も課題だ。

CACHE/CACHE Liteはワンタッチでダッフルバッグ形状になるので、体積があるものを運ぶのに優れていそうである。サイズに通常版とLite版があることで悩んだが、基本的にはR1 Radiant Urban Sling で事足りているので通常版よりも一回り小さいLiteに出資することを決めて待つこと数か月、無事CACHE Liteを受け取った。

外観を眺めてみる

緒元に関してはメーカーサイトをご確認のこと。
現在クラウドファンディングは終わっているが、9月の終わりから10月ごろにはショッピングページで販売されるようなので関心を持った方はチェックをしていただければと思う。

ハンドルは短く収納することができる

Radiant Slingを2周り程度大きくした感じで。思っていた通りのサイズ感だった。重量はベルトをつけた状態で892g、ベルトが161gとなった。本体のみだと731gということになる。材質はプラスティック系だが、しっかりした素材で安っぽいとは思わない。ただ、正価とされている3万円前後の価格だと、ちょっと悩むだろう。円安がどうにかならないと、販売価格に期待するのは難しいかもしれないが…。

Radiant Urban Slingより長方形に近いのでデザインのインパクトは下がるが容積を有効に使える印象。

収納はスリングバッグ時はメインコンパートメント、サブコンパートメント、PCコンパートメント、傘などを挟み込んでおける部分の大きく4つ。ダッフルバッグ時は傘などを挟み込んでおけるところが展開されて、もう一つのサブコンパートメントになる。
収納を確認して実際にモノを入れてみる。R1 Radiant Urban Sling のショルダーベルトはナイロンの平ベルトだったが、サイズの拡大に伴う重量増に対応するためショルダーバッドがついており、同じものを入れた場合でもR1 Radiant Urban Sling よりも負荷が小さくなっているのがわかる。

Envyx360をメインコンパートメントに入れてみた。これでも特に問題ない。

CACHE Liteの場合、2つの留め金を外すだけでダッフルバッグモードに変形する。スリングバッグからダッフルバッグのモード変更は非常に簡単である。昔、底が広がって容積を増やすビジネスバッグを使ったことがあるが、それよりも簡単でスマートだ。これなら荷物が発生したときにスムーズに対応できるだろう。
※ダッフルバッグからスリングバッグへの変形は内容物との兼ね合いがあるが、空っぽであれば一瞬である。

ダッフルモードでは三角形になる。
ダッフルモードのサブ収納。右のチャックの中はスリングバッグモードのときは折りたたまれるが左側はどちらのモードでも使用できる。

面白いのがPCのスペースが底面になる点だ。PCを入れている際は重いものや濡れものを入れることに若干不安はあるものの、最近のPCは頑健さを謡うものが多いので問題になることは少ないと思われる。それより、このデザインと使い勝手を成り立たせる発想の転換がとても良いと思った。それでも気になるようなら拡大されたメインコンパートメントに入れればよいだろう。PCコンパートメントには厚くはないがクッション材が入っている。

4:3で奥行きのある会社のHPElite X2ギリギリ感はあるが無理なく入れることができる。
身長174cmのおっさんが背負ったところ。中には上記の本やPCが入っている。
ダッフルモードにせずにハンドルで持ったところ。薄くて持ちやすくこれが結構しっくりくる。肩も痛くならないし、多用しそう。
ダッフルモードにしてハンドルを持ったところ。PCは底面に入っている。三角形だが意外と持ちにくくはなかった。

気になる点

1つ気になるのはベルトの長さだ。背中の高い位置にバッグを持って来ようとするとベルトを短く絞ることになり、余ったベルトの処置を考えなければならない。スリングバッグは腰の上にあってほしい。そうしないと歩くときにバッグに太ももが当たって安定しないからだ。ただ、上に掲載したような腰の上にバッグを持ってくる長さにすると、あまりの部分がびろんびろんしておさまりが悪い。身長が174cmの自分でもそうだから、できればストラップは長いものと短いものの両方があるか、選べるとよかったと思う。
あとは色味がもう少し薄いグレーが良かった、ということぐらいだろうか。

ベルトを伸ばしたところ。これだとバッグが太ももにあたって歩きにくい。

スリングバッグモードとダッフルモードの切り替えが想像以上にスムーズだったので、自分が妄想していた「身軽に出て行き、帰りは荷物を一つにまとめて」という使い方は十分可能そうだ。
しばらくR1 Radiant Urban Sling と使い比べて使い勝手を確認していきたい。